J's laboratory 2

ハロプロをフットボールに脳内変換してひたすら分析するブログです。

モーニング娘。誕生20周年記念コンサートツアー2017秋~We are MORNING MUSUME。~のプレビューと未来予想図

モーニング娘。'17の秋ツアーが開幕するよということで今回は春ツアー前のタイミングでも書いたツアー期間中に個人的に期待することをプレビューとして語っていこうと思います。また私事ではありますが管理人はこのツアー千秋楽をもってヲタ卒しますので、このブログもそれまでの間の稼働となります。


誕生20周年と銘打たれた今回のコンサートツアーはこれまでの歴史を振り返るとともに、これから先のチームとしての方向性を決めるという点でも大きな意味を持つツアーになりそうだ。大きなトピックとしては今夏カントリー・ガールズから移籍してきた森戸知沙希モーニング娘。のメンバーとしてツアー初参戦となること、そして10期メンバーの工藤遥がこのツアーをもってグループを卒業することの二点だろう。

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モーニング娘。'17のシステムは3-4-2-1。13期メンバーの加賀楓と横山玲奈が加入して以降採用されているこのシステムは練度を高めており、今後も引き続きメインとして使われる可能性が高い。未来のディフェンスリーダー候補である加賀を共に抜群の対人能力を備える小田さくら佐藤優樹がサポートする3CBは年齢的にも伸びしろを多く残しており個々のクオリティーと連携の向上によって更なる進化も期待出来る。またこの3人に加えて円熟味を増してきた生田衣梨奈と急成長中の野中美希という優秀なサイドバックも擁しているため、状況によって3バックと4バックを使い分けることが容易になってきた。特筆すべきは小田の充実ぶりで守備技術のみでなく正確な足元の技術でビルドアップに大きく貢献し、ポジショニングでもほとんどミスをしないなど攻守に渡って絶大な存在感を放っている。3バックシステムでは両脇のCB、4バックシステムではサイドバックとして遜色ないハイパフォーマンスを見せるこの"マスター"は現役で最も替えの利かないメンバーと言ってもいい。


DFラインが安定感と選択の幅を手に入れつつある一方で整理が必要なのはアタッカー陣だ。中盤(セントラルMF)で絶対的な地位を築いている飯窪春菜石田亜佑美のコンビと頻繁に絡みながらポゼッションに貢献し、ライン間でボールを受けては味方との即興的なコンビネーションや鋭いラストパスで好機を演出していた工藤の卒業は同タイプのメンバーが見当たらないこともあってチームの組織を根底から再構築する必要に迫られるかもしれない。入れ替わるような形でカントリー・ガールズから移籍してきた森戸はCF、もしくは2トップの一角がベストポジションであるためにシステムの変更も考えられる。リーダーにして前線の大黒柱である譜久村聖は不動としても森戸に加えて牧野真莉愛羽賀朱音、横山とFWタイプのメンバーが多くチームとしての最適解を見出だすには相応の時間を要するだろう。


チームとしてポゼッションスタイルを継続したいのであれば羽賀や尾形春水を重用する流れも考えられるが、牧野や森戸といったスピード系アタッカーの
優先度が高そうな現状を見るとカウンタースタイルに切り替えた方が戦力を有効活用出来そうな印象も受ける。どちらにしても9・10期が中核を担ってきた近年から12期以降が軸となるような時代への転換期にあることは間違いなく、とりわけ12期メンバーの4人に掛かる期待は大きい。


最後に私的注目ポイントを挙げておきます。
①工藤卒業後の方向性が見えてくるか。ポゼッションか、カウンターか。

②タイプが似通った横山と森戸の役割分担、棲み分けはどうなるか。

③戦術的キーになる小田の立ち位置、振る舞い。

④春ツアーに続いて羽賀めっちゃ頑張れ。

個人的にはタレントはいると思うけど戦力バランスがちょっと悪いのでそこをどう解決していくのかなと。特に飯窪と石田どちらかでも抜けるとセントラルMF、中盤がかなり薄くなるので心配している。小田をコンバートするのが現実的な線だけどそうなるとおそらくリソース的に3バックは使えなくなるのでもったいない。工藤がいれば工藤を中盤に下げれば良かったんだけどね。

最新版・ハロー!プロジェクトメンバー名鑑(FW編)

それでは3部構成のラスト、FW編です。


セカンドトップ/ウイング】
宮本佳林(Juice=Juice/1998年12月1日生まれ)
新時代の到来でようやくハロプロエースの座を手にしたと思われた矢先に離脱が発表された悲運の至宝。得点感覚、局面打開力、メンタリティーの全てを高次元で兼ね備えた"ハロプロエッグの最高傑作"の完全復活が待たれる。

牧野真莉愛(モーニング娘。'17/2001年2月2日生まれ)
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けるモーニング娘。の崩しの切り札。瞬時に相手DFを置き去りにする爆発的なスプリント能力、切れ味鋭いカットイン、高さと跳躍力を活かした空中戦と武器は多彩で中央でもサイドでも対応する。

上國料萌衣(アンジュルム/1999年10月24日生まれ)
天性のポジショニングセンスとゴールへの嗅覚で瞬く間にアンジュルムにとって不可欠な得点源へと飛躍を遂げた。右サイドでプレーするもサイドに留まることは少なく裏のスペースやライン間、または中盤に下りて攻撃に幅広く関与する。

森戸知沙希(モーニング娘。'17&カントリー・ガールズ/2000年2月19日生まれ)
今夏最大のサプライズとも表現出来る禁断のモーニング娘。への移籍(兼任)を果たしたカントリー・ガールズのエース。抜群のタイミングでエリア内に侵入しては正確なコントロールショットでネットを揺らす点取り屋は心身共に意外なほどタフだ。

植村あかり(Juice=Juice/1998年12月30日生まれ)
現役のみならずハロプロ史上でも指折りの他を寄せ付けないそのスピードはあらゆる対戦相手を震え上がらせる。キャリア初期は不足感が否めなかったフィジカル面での向上も顕著で、より万能性の高いFWへと成長している。

船木結(アンジュルムカントリー・ガールズ/2002年5月10日生まれ)
速さと強さと上手さをハイレベルに備えた総合力の高いアタッカーだけに多士済々の攻撃陣を擁するアンジュルムでも重要な存在となる可能性は高い。年齢的にも15歳と伸びしろをまだまだ大きく残している期待の星だ。

⑦小野田紗栞(つばきファクトリー/2001年12月17日生まれ)
水準以上のフィジカルと決定力の高さが特長で、エースの浅倉樹々と強力な2トップを形成する。浅倉の周囲を衛星的に動き回りながら時に強引な仕掛けからのチャンスメイク、または自らフィニッシュに持ち込む働きが印象的。

小川麗奈(こぶしファクトリー/2000年3月27日生まれ)
変幻自在のポジショニングで数的優位に貢献しながら意表を突くフェイントを多用して守備網を突破するプレーが強みのマジシャン。メンタルの問題から現在は離脱中もその特異なスタイルは貴重なだけに復活が待望される。


【CF】
井上玲音(こぶしファクトリー/2001年7月17日生まれ)
最前線で基準点として十分に機能するフィジカル的資質に加えて抜け出しのスピードやシュート精度も高い本格派の9番。プレーエリアがやや限定的で崩し/仕掛けでの貢献が低い点を改善出来ればハロプロエースの称号も視野に。

宮崎由加(Juice=Juice/1994年4月2日生まれ)
独善的なプレースタイルの典型的なCFから周囲を活かす術を身に付けアタッカーとしての幅を急速に広げつつある現役最年長メンバー。個のクオリティーも戦術的にも成長著しく、リーダーとしての働きも光る晩成型だ。

佐々木莉佳子(アンジュルム/2001年5月28日生まれ)
生まれ持った身体能力をフル活用した破格のダイナミズムとゴールセンスは折り紙付きもここまではアンジュルムで定位置確保には至っていない。船木の加入でCFに固定される見通しで天賦の才がいよいよ全面開花となるか。

浅倉樹々(つばきファクトリー/2000年9月3日生まれ)
井上と同タイプもスペースを突く動きなどよりゴールに直結するプレーに比重の寄ったつばきファクトリーのエースストライカー。腰の病気から現在は出場機会が限られているがチームにとってその存在は変わらず絶対的だ。

⑤横山玲奈(モーニング娘。'17/2001年2月22日生まれ)
研修生加入から僅か3ヶ月というスピード出世でモーニング娘。入りを実現させた事実がその価値を物語る。最終ライン付近で積極的にボールを引き出す動きを繰り返し、生じたギャップを味方とのコンビネーションで巧みに利用する。

笠原桃奈(アンジュルム/2003年10月22日生まれ)
足元にボールを収めては野性動物を思わせる力強い突破で局面を一変させるなど単なるFWとは一線を画すホープ。その一方で若さからか判断を誤る場面も少なくなく、個性を失わずに戦術面でも成長出来るかがポイントとなる。

梁川奈々美(Juice=Juice&カントリー・ガールズ/2002年1月6日生まれ)
抜群のボールキープ力を発揮して組織の循環を円滑にするその個性はJuice=Juiceという硬質なチームに新たな表情をもたらす絶好の触媒となるはず。周囲のサポートを得てスコアラーとしての価値も更に上昇傾向にある。

羽賀朱音(モーニング娘。'17/2002年3月7日生まれ)
同期の牧野に加えて横山、森戸とチーム内にライバルは多いがポテンシャルでは決して引けを取らない未完の大器。確度の高いポストプレーやポジショニングなどセールスポイントも多くコンディションを維持しながら機会を活かしたい。


最後にシステムに当てはめてみました。4-2-3-1で各ポジションに2人ずつ選出しました。

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最新版・ハロー!プロジェクトメンバー名鑑(MF編)

ちょっと時間が空いてしまいましたが名鑑第2弾、MF編です。


セントラルMF(テクニシャン型)】
金澤朋子(Juice=Juice/1995年7月2日生まれ)
中盤の底でフィルター役をこなしつつ長短自在の的確なボール捌きでビルドアップを円滑にするハロプロ史上でも屈指の名アンカー。システム問わず存在感を示せる戦術眼の確かさを背景に好守のバランサーとして高次元に機能する。

飯窪春菜(モーニング娘。'17/1994年11月7日生まれ)
常にあらゆる局面へと顔を出せるのは広範囲をカバーする運動量とポジショニングセンスが突出しているから。セントラルMFとしては致命的とも思われたフィジカル不足も改善傾向にあり、完成度を高めているボールプレーヤーだ。

勝田里奈(アンジュルム/1998年4月6日生まれ)
スマイレージとしてデビュー後はストライカーとして活躍もアンジュルムへと体制が変化してからは中盤へとコンバートされた技巧派。DFラインの前に位置して周囲を操る"道重型"のレジスタで、プレー関与の頻度が高まれば大化けも。

尾形春水(モーニング娘。'17/1999年2月15日生まれ)
足元の技術と攻撃センスに優れたモーニング娘。の次代の中盤を担うと目されるクリエイター。切り替わりの速いスピーディーな展開では存在感が希薄になりがちな点と守備での貢献度の低さは今後の大きな改善点だろう。

⑤小関舞(カントリー・ガールズ/2002年2月10日生まれ)
傑出したボールスキルと複数のポジション、役割を事もなげにこなす戦術眼から嗣永桃子の正統後継者との呼び声高いテクニシャン。場所と時間さえ与えればワールドクラスの領域にも達する可能性を秘める素材だけに移籍もあり得るか。

和田桜子(こぶしファクトリー/2001年3月8日生まれ)
懐の深いボールキープとダイナミズムを駆使して攻撃にアクセントを加えることの出来るその個性はメンバーの脱退や休養など正念場を迎えているこぶしファクトリーにとって一つのキーともなり得るはず。脇役からの脱却が求められる。

新沼希空(つばきファクトリー/1999年10月20日生まれ)
攻守にバランスの取れたプレーヤーだが裏を返せば飛び抜けていると表現出来るクオリティーは見当たらず、ここまでは黒子に徹している印象だ。コンディション維持と自らのスタイルを確立することをまずは目標としたい。


セントラルMF(アスリート型)】
石田亜佑美(モーニング娘。'17/1997年1月7日生まれ)
戦術やポジションを問わずに絶大な存在感を放ち続ける究極のオールラウンダーはモーニング娘。の揺るぎない心臓として君臨する。勝利に貪欲なそのメンタリティーも見逃せない特長で、チームの士気を高めるリーダーとしての一面も。

竹内朱莉(アンジュルム/1997年11月23日生まれ)
パスやドリブルで縦方向へと強気に仕掛けるパワフルさに加えて技術レベルも高いアンジュルムが誇るダイナモだ。ボール回しに積極的に関わりポゼッションを円滑にしたかと思えば鋭い飛び出しでゴールを強襲するなど万能性は現陣容でも屈指。

高木紗友希(Juice=Juice/1997年4月21日生まれ)
最大のストロングポイントである当たりの強さを存分に活かしたハードタックルで攻撃の芽を摘み、的確な繋ぎで好機を演出するファイター。自身に妥協を許さないプロフェッショナリズムの持ち主でもあり人望も厚い。

山岸理子(つばきファクトリー/1998年11月24日生まれ)
飄々としたその佇まいとは裏腹に中盤での激しいデュエル(1対1)も厭わないつばきファクトリーのリーダー。独特のリズムを刻むパス捌きとチャンスには抜け目なく顔を出す感覚など意外性に溢れるプレーで魅せる。

野村みな美(こぶしファクトリー/2000年2月10日生まれ)
ここ数年での急激な成長によって一気に株を上げているこぶしファクトリーのメインキャストの1人。実直なメンタリティーをそのまま反映したかのようにプレースタイルも確実に与えられた役割を果たし続ける仕事人だ。

一岡伶奈(ハロプロ新ユニット/1999年2月25日生まれ)
近々結成される予定の新ユニットでリーダーの座を託されることが決定し、今後の動向に注目が集まる。研修生出身者らしく基礎的な能力はしっかり身に付いており、陣容次第では新ユニットで主役を演じる可能性も。


【攻撃的MF】
和田彩花(アンジュルム/1994年8月1日生まれ)
新時代を迎えたハロプロを堂々と牽引する百戦錬磨のバンディエラ(旗頭)は忠誠を誓うチームを高みへと導くため奔走する。創造性に満ちたプレーの数々と鋼鉄の如く鍛え上げられた精神力で決定的な仕事を連発する。

譜久村聖(モーニング娘。'17/1996年10月30日生まれ)
和田と並んで新時代の象徴的存在としての働きが期待されるモーニング娘。のリーダー。得点感覚の高さとバイタルエリアでの味方との即興的なコンビネーションが売りで、替えの利かない前線の大黒柱に。

工藤遥(モーニング娘。'17/1999年10月27日生まれ)
年内での卒業が決定しているものの高度なテクニックと優れたプレービジョンを武器にチームの潤滑油として機能するその特性は最後まで頼りにされるはず。自身のキャリアに華々しいエンディングを飾ることが出来るか。

浜浦彩乃(こぶしファクトリー/2000年4月26日生まれ)
強さと速さを兼ね備えるスケールの大きいトップ下で、結成当初からこぶしファクトリーの中軸を担う。プレーの幅とゴールへの意識が高まればより驚異的なアタッカーへと成長するはずで真価が問われる。

岸本ゆめの(つばきファクトリー/2000年4月1日生まれ)
サイドでも中央でも遜色なくプレー可能な柔軟性を備えたつばきファクトリー屈指のクオリティーの持ち主。現在は4-4-2の右サイドハーフを根城に頻繁に中央へとポジションを移して攻撃に流動性を生む働きが目立つ。

⑥谷本安美(つばきファクトリー/1999年11月16日生まれ)
初期の6人体制時にはFWとしてプレーしていたように岸本とは異なりスピードと予測不可能なフェイントを織り交ぜたドリブル突破など仕掛けでの貢献が光る韋駄天。継続性を身に付ければ思わぬ大ブレイクも。


MF編でした。次のFW編でラストです。

最新版・ハロー!プロジェクトメンバー名鑑(DF編)

20周年に向けて本当の意味で新時代の幕開けとなったこの7月のタイミングを使って選手名鑑ならぬメンバー名鑑を作って状況を整理してみよう、というのが今回の意図です。一度に全員は多すぎるのでDF編、MF編、FW編の3部構成で更新していきたいと思います。ポジションごとに現時点での序列も予想してみたりしてもいます。


【CB】
佐藤優樹(モーニング娘。'17/1999年5月7日生まれ)
腰の病気からの華麗なる復活劇で再び上昇曲線を描き始めた天才。DFとして最高レベルのスピードと群を抜く対人能力を武器にした守備面だけでなく、迫力満点の持ち運びやセットプレーなど攻撃での貢献も絶大だ。

広瀬彩海(こぶしファクトリー/1999年8月4日生まれ)
屈強なフィジカルを存分に活かした守備対応に加えて正確なパスワークでビルドアップの基点としても機能する本格派。類稀なるリーダーシップを備えた人格者でもあり、精神面においてもチームの柱として君臨する。

中西香菜(アンジュルム/1997年6月4日生まれ)
新メンバー加入に伴って慣れ親しんだ左サイドバックからCBへとコンバート、そのパフォーマンスに注目が集まる叩き上げの苦労人。危機察知能力に長けており、迅速なカバーリングでピンチを未然に防ぐ。

山木梨沙(カントリー・ガールズ/1997年10月14日生まれ)
精度抜群のショートパスで攻撃のリズムを生む最終ラインの司令塔。水準以上のフィジカル能力と敏捷性も備える実力者だけに、カントリー・ガールズの活動縮小によって出番が減るのは大きな懸念材料だ。

加賀楓(モーニング娘。'17/1999年11月30日生まれ)
4年間にも及んだ研修生での下積みを経て昨年ようやく念願のデビューを果たした未来のディフェンスリーダー候補。即戦力ながら伸びしろも多く残し、やがてはハロプロを背負って立つ存在へと期待が掛かる。

⑥相川茉穂(アンジュルム/1999年3月26日生まれ)
現在はメンタル面での問題によって戦列離脱中も無限のポテンシャルを秘める注目株だけに早期の復帰が待たれる。恵まれた体躯と対人プレーでの強さが光り、戦術面での向上次第では大きな躍進もあり得る。

⑦小野瑞歩(つばきファクトリー/2000年9月29日生まれ)
パワフルな守備が持ち味のストッパー型。タイトな対応がセールスポイントのディフェンス面に留まらず積極的な攻撃参加でチーム全体を押し上げる、つばきファクトリーのキーパーソンの1人だ。

段原瑠々(Juice=Juice/2001年5月7日生まれ) 
圧倒的なフィジカルと高さを兼備する大器が遂に待望のトップ昇格を掴み取った。Juice=Juiceというその個性を存分に発揮出来そうなチームへの加入で、特大のインパクトを放つことが出来るか。


サイドバック
小田さくら(モーニング娘。'17/1999年3月12日生まれ)
今や押しも押されもしないハロプロ史上でも1、2を争う屈指のサイドバックへと成長。安定感抜群の守備面や正確な判断力を活かしたビルドアップなど総合力が高く、3バックに難なく対応する戦術的柔軟性も。

生田衣梨奈(モーニング娘。'17/1997年7月7日生まれ)
サイド全域に対応可能なスペシャリストで、ウイング並みの攻撃力を誇る。スピードと上下動を絶えず繰り返せるタフネスを兼ね備えたアスリートで、与えられた役割を忠実にこなす大人のプレーヤーへと成熟。

室田瑞希(アンジュルム/1998年6月12日生まれ)
勇猛果敢なオーバーラップで攻撃に厚みを加えるサイドバックの俊英。能力的に欠点の少ないアベレージの高さは大きな魅力であり、攻守においてチームのグレードを一段引き上げる存在だ。

野中美希(モーニング娘。'17/1999年10月7日生まれ)
ミスを恐れない度胸満点のドリブル突破で評価急上昇中。裏のスペースへの飛び出しなどオフ・ザ・ボールでも威力を発揮し、右肩上がりで向上しているフィジカルを利した守備対応にも更なる進化が見込める。

小片リサ(つばきファクトリー/1998年11月5日生まれ)
堅実という表現がピタリと嵌まる実力者で、卓越したバランス感覚を備える。ポジショニングやビルドアップ時の配球でもミスが極めて少なく、チームの安定に多大な貢献を果たす。

⑥秋山眞緒(つばきファクトリー/2002年7月29日生まれ)
突出した身体能力を武器にして攻守に躍動するスター候補生。所属するつばきファクトリーはサイドアタックを重視する戦術だけに、その攻撃性能がもたらすプラスアルファは計り知れない。

田口夏実(こぶしファクトリー/2000年7月21日生まれ)
精神的に未成熟で継続性にはやや欠けるものの、好調時の局面打開力は随一の破壊力を秘める。カットインからのミドルや味方との素早いパス交換など崩しのレパートリーは豊富で、課題は守備面か。

⑧川村文乃(アンジュルム/1999年7月7日生まれ)
本来はサイドハーフセカンドトップが主戦場のアタッカーも、アンジュルムのチーム事情からサイドバックとしてスタートを切ることに。クオリティーに疑いの余地は無いだけに、どれだけ早く適応出来るかが焦点に。


次回はMF編です。

ハロプロ新体制決定を受けての雑感

6/26に前回の記事で書いた6人の移籍先が発表になったので、今回はその結果について書いていこうと思います。ちなみに予想は1人も当たりませんでした。あれは予想というか希望だったんだ、という言い訳を一応しておきます。


モーニング娘。'17に森戸知沙希が加入】
正直欲しいタイプではなかったけれど、秋ツアーで工藤遥が卒業するということを踏まえればマーケティングの観点で見ると妥当な選択だったのかなと。独力で局面を打開するよりも周囲との連携によって輝くストライカーなので、どれだけ早くチーム環境に適応出来るかが焦点になりそう。カントリー・ガールズでの実績、クオリティー、工藤と同学年で若手というわけでもないことを考えれば即戦力としての期待が掛けられることは間違いないはず。モーニング娘。'17が現在採用している3-4-2-1システムだと彼女の個性が最も発揮出来るのは最前線のCFか、その下のシャドウの位置だろう。戦力バランスを考慮するとCFには横山玲奈と羽賀朱音がいるために1つのポジションを3人で争う図式は非効率に映る。そのため現時点では工藤が位置する左シャドウに工藤の後継者として入る可能性が高いと見る。左ウイングバックには野中美希、左セントラルMFには飯窪春菜と森戸のサポートに適したメンバーがいることもこの予想を後押しする。羽賀は典型的なCFだが横山は2列目でもプレー出来るポテンシャルを持っているので、森戸と横山のチーム内での役割分担の行方には注視していきたい。また森戸が加入したことで間接的にポジションが制限されそうなのが牧野真莉愛だ。工藤卒業後はシャドウにポジションを上げるだろうと予想していたが前線トリオの一角はリーダーの譜久村聖で確定、あと2枠を羽賀と横山と森戸の3人で争う形になりそうで現在担当している右ウイングバックでの起用が継続される見通しが高くなった。もちろん工藤卒業に伴ったシステム変更の可能性も十分にあるが、これからの半年で牧野が森戸を完全に上回っていると周囲に納得させるレベルの成長や結果を残すのは容易ではないだろう。森戸の加入が鞘師里保卒業以降叫ばれているエース不在を解決するピースになるかと問われれば微妙なところではある。牧野、横山、森戸の3人はいずれもCFが務まるアタッカーではあるものの鞘師のように基準点となるタイプではなく2トップまたは3トップが適しているからだ。前述のように現状唯一の9番型である羽賀の覚醒が待たれるというのが本音だ。

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アンジュルムに川村文乃、船木結が加入】
twitterでも言ったんだけど銀河系軍団かよと。和田彩花佐々木莉佳子上國料萌衣笠原桃奈という強烈なカルテットを擁しているのにここに更なるアタッカーを2人加えるというのは個人的にはちょっとやり過ぎというかバランスが悪すぎるなと。モーニング娘。'17にも言えるけど補強ポイントはもっと他にあったんじゃ?と首を傾げたくなる。ただ2人の加入がもたらすメリットはもちろんあるし、特に船木という個人的には6人の候補者で最も才能とクオリティーが高いと感じている人材を獲ったのは大きい。2人が入ったことで現在休養中の相川茉穂も含めれば11人体制になったアンジュルム。おそらくシステムは現行の4-2-3-1を継続することになるだろう。CBには相川と左サイドバックからコンバートされる中西香菜サイドバックは右が室田瑞希で左には新メンバーの川村、セントラルMFには勝田里奈竹内朱莉の2期コンビ、2列目は右に上國料で左に新メンバーの船木が入り中央は和田。最前線のCFで佐々木と笠原が併用されることになるはずだ。同サイドで縦関係を築くことになりそうな船木と川村だが、しばらくは本来はより攻撃的な位置での起用がベターである川村がサイドバックに入り前方の船木の突破力をサポートする形になりそうだ。中西のコンバートは能力的に問題なく務まるはずだが、仮に相川の復帰が叶わない場合には他にCBに対応出来るメンバーが見当たらないので苦しい。なので相川の復帰待望論は個人的に2人の加入によってより高まった。船木の加入によって佐々木が9番として使われる場面が増えそうなのも朗報だ。

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【Juice=Juiceに段原瑠々梁川奈々美が加入】
5人体制が崩れることによるネガティブな感情を抜きにすればこの人選は悪くないものだったと捉えている。前回のプレビュー記事でも書いたように年齢の上がってきた宮崎由加金澤朋子の後継者という見方も両者には当てはまる。段原は強靭なフィジカル能力を持つCBタイプで、おそらくJuice=Juiceでは金澤と高木紗友希の背後にアンカーとして起用されるだろう。金澤と高木に加えて段原が加わった中盤の強度はハロプロ史上でも屈指の水準に達すると見ている。一方の梁川はエースである宮本佳林との関係性が何よりも重要となりそうだ。最も可能性が高い起用法はカントリー・ガールズと同じく3トップの中央で"偽9番"として配置し、トップ下の宮本と縦のポジションチェンジを多用する形か(サイドは宮崎と植村あかり)。梁川の持つ高いポールキープ能力と即興的なコンビネーションという武器はこれまでのJuice=Juiceに無かったものであり、この新たな要素によってチームの表情は大きく変わるかもしれない。他には宮本をサイドで起用し梁川をトップ下に配する布陣もあり得る(宮崎はCF)。新メンバーが加入しても、今後更なる増員があったとしてもJuice=Juiceは宮本の能力をどれだけ引き出すことが出来るかによって左右される面が大きい。Juice=Juiceのみならずハロプロの新エースとして期待が掛かる逸材の爆発へのきっかけにこの改革が火を付けられるか。

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というわけでさらっと考えてみました。希望が全く通らなかったこともあって管理人的には35点ぐらいの人事でした。それにしても新ユニットねぇ。。。