J's laboratory 2

ハロプロをフットボールに脳内変換してひたすら分析するブログです。

モーニング娘。'16の風景(Dマガ86からの雑感)

歌番組にはたくさん出るけどワンフォー時代のように全員揃ってのバラエティーみたいなのは久しく見てないなという現状ではDマガが結構重要な資料になったりするもので。やり直しの13期オーデが進行中なこともあって暫定的ではあるけれどチェックしてみようと。


【変わるものと変わらないもの】
道重さゆみが卒業してから、平たく言えばワンファイブ以降のモーニング娘。はCBとセントラルMFの4人で行うボックス型のビルドアップを用いる頻度が高くなっていた。技術とアイデアを持った飯窪春菜石田亜佑美で形成するセントラルMFコンビを軸とした安定感のあるポゼッションが強みでもあり代名詞でもあるのが現状だ。しかし鈴木香音の卒業による全体のバランスの変化もあってかビルドアップスタイルにも違いが見えるようになった。

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こうして見てみるとちょっと懐かしさを感じる配置に。ワンフォーではCB(鈴木と佐藤優樹)の間にアンカーの道重が下りて3バックになり、道重の位置にはインサイドハーフ(主に飯窪)が下りてサポートする3-1でのビルドアップがメインだった。最新型のワンシックスも同じく3-1だが割く人員に差がある。ワンフォー型は2CB+アンカー+1インサイドハーフだったがワンシックス型ではインサイドハーフの代わりに右サイドバック(小田さくら)が入る形になっている。なお、小田が上がる場合には尾形か工藤が下りてくる。基本的には横幅は右サイドアタッカー牧野真莉愛と左サイドバック野中美希が担う。野中が上がってくるので左サイドアタッカー工藤遥は中央で譜久村聖尾形春水と近い位置でプレーすることが多い。飯窪×石田と譜久村×工藤の両コンビは相性が良いのでなるべく近くに置きたい。

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飯窪と石田が中心なのは変わらずだが鈴木の卒業で飯窪がCBに下がったことを考慮すると守備面での能力が高い小田を中央寄りでプレーさせ、石田にアンカーとして舵取りを任せる4-1-4-1がベターかもしれない。小田はボールを自由に持たせるとちょっと不安だけど繋ぎのパスやカバーリングは上手いので。ある意味では佐藤の方が安心できるというかリズムを壊さないという事実はなんだか興味深い。あとは左サイドバックの野中がウイングばりのポジショニングを取る所はワンフォーでの生田を思い起こさせて笑う。その生田のポジションというか置き所が正直に言って無いので13期にどういったメンバーが入ってくるのかは運命の分かれ道か。ちょっと彼女は真面目過ぎるというか下手に変わろうとし過ぎというか。道重が抜けて野中と牧野が入った時点で立場は厳しくなるだろうと予想はしていたけれど。個人的には報われてほしいと強く願っているメンバーなので上手く行けばなと思ってます。とりあえず小田と野中の両サイドバックがキーになるという少し前の記事で書いた予想はやっぱり現実になりそう。

【おまけ】
ちなみにワンフォー時代の配置はこれです。やっぱいいね。

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J's diary(2016夏のハロプロ4大ニュースについて)

EUROやらオリンピックに気を取られている間にもいろいろと動きのあったハロプロ界隈でありますが、今回は久しぶりの雑記スタイルで触れていこうと思います。


℃-uteが来年6月での解散を発表
メンバー全員が20代を迎えてなんちゃらというBerryz工房のケースだったり、25歳定年制といった最近の兆候からして近い将来の℃-uteの解散(活動休止、卒業)は個人的には意外では全くなかったし、むしろセオリー通りであるとすら感じているぐらいで。もちろんチームとしても個々にも大なり小なり思い入れはあるので寂しい気持ちはあるけれど避けては通れない道だとも思うし、この数年で相当数の新メンバーやユニットが加わった事情からも世代交代は当然というか未来の為には必然なわけで。予想外だったのは解散する、解散という言葉を選ぶということだけだったかな。ただ世代交代と簡単には言っても5人の実績や経験、クオリティーを考慮するとそう易々と埋められるような穴でもないので不安というか懸念はあるけれど。次の世代における屋台骨にと期待されていた1998年生まれの世代は相次ぐメンバーの卒業によって崩壊気味だし。その下の99、00年生まれ世代も合わせれば何とか希望は持てるけども。後継者的な話をすれば鈴木のセカンドトップ部門ではやはり宮本が抜けているし、いわゆるハロプロエースにならないとね。スピードだったり得点力のあるメンバーは他にもたくさんいるけど彼女のように強さやタメを作れるタイプは見当たらないので年齢的にも辿ってきたキャリアからしても最適だと。矢島と萩原の2列目では譜久村と工藤のモーニング娘。コンビと浜浦が有力かな。それぞれ所属チームでの立場も安定しているし着実に向上しているからね。岡井のサイドバックでは小田が確固たる地位を築きつつあるけどタイプ的には異なる。同じようなタイプだと室田がリードしているかなという印象だけど野中とか藤井あたりにも個人的には期待しているよ。中島のところ(CB)では山木と広瀬が育っているし佐藤がいるから心配ないかな。鈴木香が卒業してしまったのは本当に残念だけど。

稲場愛香カントリー・ガールズを卒業
これも覚悟はしていたけどやっぱりか、という感じだったね。カントリーにとってはもちろんだけどハロプロ全体としても近未来の主力候補だった優秀なセントラルMFを失ったことになるわけだからダメージは小さくない。これでカントリーはメンバーこそ違えど6人体制に戻ったことになるわけだけど、キーポイントは嗣永と梁川の役割分担にあると見ている。稲場が抜けたことでシステム的には4-3-3、6人なので前の3-3になるだろう。山木・小関・嗣永の中盤と、森戸・船木・梁川の3トップという配置にね。嗣永はカントリーに移籍してからはずっとトップ下としてプレーしてきたけどセントラルMFでも全く問題ない、というか本職はここだからね。稲場が休養していたこの数ヵ月でも見えていたようにCFの梁川は2列目まで下りてきてボールを受ける動きを頻繁に繰り返すし、そこが長所でもあるから嗣永(または小関のインサイドハーフコンビ)とプレーエリアが被らないように注意したいね。両サイドアタッカーの森戸と船木はサイドに張るよりは中央に絞った方が能力を発揮するし、純粋な得点力では梁川よりも上だ。インサイドハーフとのポジションチェンジも有効な手となるだろう。嗣永をアタッキングサードでの仕事に集中させる意味でもアンカーに位置する山木の司令塔としてのパフォーマンスも非常に重要だね。同期の℃-uteの解散もあり嗣永がいつまで在籍するのかという不安はあるけれど個人的にはこの6人であれば十分に戦えると見ている。嗣永が抜けるのであれば2人は新メンバーが欲しいところだけどね。オススメは研修生から挙げるなら段原と清野かな。

■笠原桃奈がアンジュルムに加入
上國料が入ったばかりだしさすがに新メンバーはしばらくないだろうと思っていた矢先だったから正直驚いたね。プラチナだったり"9"という数字に対して相当なこだわりがあるのかなとか勘繰ってしまうよ。田村が抜けて8人体制になれば上國料と佐々木の2トップを和田がトップ下で支える形(4-3-1-2)になると予想していたけど、これで笠原を1トップにして前述のトリオを2列目に配する4-2-3-1に戻すのだろう。なんか前線のキャラクターからして4-2-4というか4トップに近いぐらいかなり攻撃的なメンツだよね。個人的な意見で言うと佐々木は宮本と共にこれからのハロプロを引っ張っていけるだけの才能を持っていると思っているから、可能な限り真ん中(CF)で使って欲しいんだけどね。ただチームとしてはかなり勢いがあるし、メンバーの年齢もまだ若いからこれからが楽しみだね。あと年始のブログで注目メンバーの1人として挙げた竹内がかなり成長というか活躍しているのはなんだか嬉しかったり。

つばきファクトリーに新メンバー3人加入
正直オリジナルの6人体制で勝負するのは厳しいと感じていたから率直に良かったんじゃないかなと。6人についてもまだ詳しくないから新メンバーについてはもっと分からないけれど小野田の加入はかなり大きいと思うね。おそらく今後もエースとして使われるはずの浅倉と近い位置でプレー出来て彼女の負担も軽減されるだろうし、2人のコンビネーションにも期待したい。小野田と浅倉の2トップになることでこれまでFWだった谷本がサイドハーフに、小片がサイドバックに1列下がるはず。システムは4-4-2のままでサイドバックに小片と秋山、アンカー(CB)に山岸、セントラルMFに新沼と小野、サイドハーフに岸本と谷本、FWに浅倉と小野田になるんじゃないかと。実際に見て思ったのは岸本と小片がいるのはチームの安定という観点からして大きなメリットだということだね。あとは中盤の3枚(山岸・小野・新沼)がどうなるかでチームの表情が変わるから要チェックといったところかな。

最後にひとりごと。お願いだから13期は加賀と川村にしてくれないかな。

最新版・ハロプロ各グループ解析(ジカコ+ツ編)

それでは前回の続きです。

【Juice=Juice】 システム 4-3-1-2

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【右インサイドハーフ高木紗友希(1997年4月21日生まれ) 対応ポジション:セントラルMF
屈強なフィジカル能力を武器にしたボール奪取で中盤の上質なフィルター役として機能するハードワーカー。パス精度も水準以上で、チームの安定に多大な貢献を果たす。
【左インサイドハーフ金澤朋子(1995年8月2日生まれ) 対応ポジション:セントラルMF、CB
状況判断、当たりの強さ、散らしのパスのいずれもクオリティーが高く常に一定のパフォーマンスが計算出来る名アンカー。唯一にして最大の懸念はコンディションだ。
【トップ下】宮本佳林(1998年12月1日生まれ) 対応ポジション:セカンドトップ、トップ下、CF、ウイング、サイドハーフ
柔軟な技術とクイックネスを駆使したドリブル突破、多彩かつ正確無比なフィニッシュワーク、ストイックさの塊のような精神面が際立つ次期ハロプロエース筆頭候補だ。
【FW】植村あかり(1998年12月30日生まれ) 対応ポジション:セカンドトップ、CF
規格外のスピードと破壊力抜群のパワフルショットで急速に存在感を増しているアタッカー。ややムラっ気のある性格だが、好調時のパフォーマンスは宮本を凌ぐほど。
【FW】宮崎由加(1994年4月2日生まれ) 対応ポジション:CF、セカンドトップ
常にゴールを意識したプレーで抜け目なくエリア内に侵入しては精度十分のシュートを放つ。ストライカーとして優秀な反面、周囲を活かすような動きは少ない。

【チーム能力査定】得点力:B- スピード:B+ フィジカル:B+ 局面打開力:D パスワーク:D 守備力:B-
メジャーデビュー直前での大塚愛菜の脱退以降は組織の構築に手間取っていたJuice=Juiceだが、最近は個々の成長と共に徐々にではあるがチームとしての形も見え始めてきている。金澤と高木のセントラルMFコンビがバランスを保証し、前線には持ち味の異なる植村と宮崎の2トップ、そしてかつてのアグレッシブなプレースタイルを取り戻しつつあるエースの宮本。未だ前線トリオの役割分担が明確ではなく、コンビネーションによる連動した崩しは散発的だがそれぞれが自分の得点パターンを持っており得点力は十分にある。チームとして戦術的な幅を広げるという観点からキーになるのは高木と宮崎。役割が固定気味で柔軟性に乏しいこの両者の成長次第では同じく5人組である先輩グループの℃-uteにも匹敵する完成度に達するポテンシャルを秘める。

カントリー・ガールズ】 システム:3-3-1-3

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【アンカー】山木梨沙(1997年10月14日生まれ) 対応ポジション:CB、セントラルMF
精巧なフィード能力と戦術眼を併せ持ち、DFラインの司令塔として機能する。スピード、フィジカル能力、ポジショニングセンスのいずれも優秀で欠点の少なさも特徴。
【右インサイドハーフ】小関舞(2002年2月10日生まれ) 対応ポジション:サイドハーフセントラルMFサイドバック
複数のポジションにそつなく対応する戦術的柔軟性に加え、縦への推進力とボールスキルを備えるモダンなMF。チームの選択肢を豊富にするその存在価値は希少。
【左インサイドハーフ稲場愛香(1997年12月27日生まれ) 対応ポジション:セントラルMFサイドハーフ
フィジカルコンタクトの強さ、攻撃のスイッチとなる縦パス、攻め上がりのタイミングなど多くの引き出しを持つ非凡なセントラルMF。現在はコンディション不良で離脱中。
【トップ下】嗣永桃子(1992年3月6日生まれ) 対応ポジション:セントラルMF、トップ下、サイドハーフセカンドトップ
ハロプロ史上でも最高レベルのクオリティーと実績を誇る、当代随一のボールマスター。規格外のスキルと攻撃センスは対峙するあらゆる守備者を無効化する。
【右サイドアタッカー森戸知沙希(2000年2月19日生まれ) 対応ポジション:セカンドトップ、CF、サイドハーフ
周囲との連携からタイミング良くエリア内に侵入しては優れたゴールセンスでネットを揺らすアタッカー。体調不良による欠場が少ない意外なタフさもセールスポイント。
【左サイドアタッカー船木結(2002年5月10日生まれ) 対応ポジション:セカンドトップ、ウイング、サイドハーフ
一瞬でトップスピードに達する加速性能と小柄ながら力強いドリブル突破が武器のニューカマー。サイドでも中央でもハイパフォーマンスを保証する利便性も魅力。
【CF】梁川奈々美(2002年1月6日生まれ) 対応ポジション:CF、セカンドトップ、トップ下
純粋な点取り屋としての存在以上にスペースメイクや確度の高いポストプレーに特長がある"最前線のチャンスメーカー"。新人ながら常に落ち着き払ったプレーを見せる。

【チーム能力査定】得点力:C スピード:C フィジカル:C 局面打開力:B+ パスワーク:A 守備力:C-
新メンバーの船木と梁川の加入によりシステムは中盤菱形の3-3-1-3に変更。プレイングマネージャーの嗣永を筆頭にボールテクニックと戦術眼に秀でたメンバーを多く揃える事情からポゼッションを軸とした積極的に主導権を握るスタイルが特長だ。嗣永を含めた中盤の4枚は役割を固定化せずポジションチェンジを頻繁に行いながら局面を前進させていく。コンディション不良で稲場が不在の現在は嗣永が低めの位置に下りることが多いがCFの梁川がこれに呼応してライン間でボールを受けタメを作るポストワークで補うケースが多い。両ワイドの船木と森戸はいずれもアジリティーと得点感覚が優れ、積極的に中央へと侵入する。今後の焦点はやはり稲場の早期復帰だ。現ハロプロでも一二を争うクオリティーを持つセントラルMFはチームに不可欠だ。

こぶしファクトリー】 システム 4-3-1-2

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【右サイドバック田口夏実(2000年7月21日生まれ) 対応ポジション:サイドバックサイドハーフ
積極果敢なオーバーラップで攻撃に厚みと幅を生むサイドバック。運動量も豊富でプレーに関与する意識も高いが、ポジショニングを始めとした守備戦術は未成熟。
【左サイドバック藤井梨央(1999年3月4日生まれ) 対応ポジション:サイドバックサイドハーフセントラルMF
質と量を伴った攻守に渡る献身性で違いを作るダイナモ。適度に全体のバランスを保ちながら正確なパスワークやダイナミックな攻撃参加でチームを活性化させる。
【アンカー】広瀬彩海(1999年8月4日生まれ) 対応ポジション:CB、セントラルMF
フィジカルの強さを生かした迫力満点のハードマークとビルドアップ精度に秀でた本格派のCB。パフォーマンスだけでなくメンタル面でも基盤となるリーダーだ。
【右インサイドハーフ野村みな美(2000年2月10日生まれ) 対応ポジション:セントラルMFサイドバックサイドハーフ
効果的な位置取りと当たり負けしないボディバランスを兼備した万能戦士。カバーリングやショートパスなどあらゆるプレーが堅実で、攻守のパイプ役として機能。
【左インサイドハーフ和田桜子(2001年3月8日生まれ) 対応ポジション:セントラルMFサイドハーフ、CB、サイドバック
ダイナミズム溢れる突破でチャンスを切り開くパワフルなMF。テクニックも水準以上で意表を突いたラストパスやパンチの効いたミドルシュートでゴールを脅かす。
【トップ下】浜浦彩乃(2000年4月26日生まれ) 対応ポジション:トップ下、セカンドトップサイドハーフ
懐の深いボールキープから繰り出す精度の高いパスと繊細なタッチのドリブルで違いを生む攻撃の絶対軸。FW顔負けの得点力も魅力で、ラスト30Mで大きな違いを生む。
【FW】小川麗奈(2000年3月27日生まれ) 対応ポジション:セカンドトップ、CF
群を抜く加速性能をフル活用しピッチの至るところに顔を出す機動力に長けたアタッカー。プレーは創造性に富む。
【FW】井上玲音(2001年7月17日生まれ) 対応ポジション:CF、セカンドトップ
しなやかさと力強さが融合した万能型のストライカー。そのポテンシャルから鞘師後のCF1番手争いでも有力候補に。

【チーム能力査定】得点力:C スピード:C フィジカル:B+ 局面打開力:C- パスワーク:C- 守備力:B
メジャーデビューしてまだ間もないが豊富な下積み経験を持つメンバーで構成されていることもありチームとしての完成度は高い。広瀬、浜浦、井上とセンターラインを担う3人が軸となっていて、パフォーマンスの安定感も十分にある。攻撃性能に優れたサイドバックが高めの位置に張るポジショニングによって敵守備陣形を横に広げ、インサイドハーフの飛び出しや浜浦や小川の隙間で受ける動きを促している。右サイドではウイングのような位置取りを見せる田口とサイドに流れる小川、左サイドでは状況に応じて柔軟に役割を入れ替える藤井と和田が崩しの局面で目立つ。今後のテーマはエース格の得点源である浜浦と井上のゴール前でのプレー機会を増やし、攻撃面での迫力を更に増していくことだろう。

・・・んで、つばきは正直まだよく把握してないので布陣とメンバーの情報だけにしておきます。メジャーデビュー前ぐらいのタイミングでがっつり触れたいと思ってます。


つばきファクトリー】 システム 4-4-2

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セントラルMF山岸理子(1998年11月24日生まれ) 対応ポジション:セントラルMF
セントラルMF新沼希空(1999年10月20日生まれ) 対応ポジション:セントラルMFサイドハーフサイドバック
【右サイドハーフ岸本ゆめの(2000年4月1日生まれ) 対応ポジション:サイドハーフセントラルMFサイドバック
【左サイドハーフ小片リサ(1998年11月5日生まれ) 対応ポジション:サイドハーフサイドバック
【FW】谷本安美(1999年11月16日生まれ) 対応ポジション:セカンドトップ、CF
【FW】浅倉樹々(2000年9月3日生まれ) 対応ポジション:CF

最新版・ハロプロ各グループ解析(キモア編)

今回はメンバーの入れ替わりが一段落したっぽいこのタイミングを使って、グループごとに配置とメンバーについて軽く触れてみようという趣旨です。


℃-ute】 システム 4-1-4-1

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【右インサイドハーフ中島早貴(1994年2月5日生まれ) 対応ポジション:CB、セントラルMFサイドバック
的確な状況判断とカバーリング技術が光る現体制において不動のディフェンスリーダー。守備だけでなく繋ぎのパスも正確そのものでビルドアップでの貢献度も高い。
【左インサイドハーフ岡井千聖(1994年6月21日生まれ) 対応ポジション:サイドバックセントラルMFサイドハーフ
驚異的な運動量で絶え間なくハードワークを続けるハロプロ史上でも屈指のクオリティーを誇るサイドバックの重鎮。中盤にも難なく対応する戦術的柔軟性も特筆に値。
【右サイドアタッカー/攻撃的MF】矢島舞美(1992年2月7日生まれ) 対応ポジション:トップ下、セカンドトップサイドハーフ
ハロプロリーダーは圧巻のスピードと創造性をミックスした突破が最大の長所。利他的なメンタリティーも備え、いついかなる時でもチームプレーヤーとして振る舞う。
【左サイドアタッカー/攻撃的MF】萩原舞(1996年2月7日生まれ) 対応ポジション:トップ下、セカンドトップ
敵2ライン間のギャップで巧みにボールを受けては攻撃センスを生かし味方とのコンビネーションを駆使して仕掛けるプレーが代名詞。やや安定感には欠けるきらいが。
【FW】鈴木愛理(1994年4月12日生まれ) 対応ポジション:セカンドトップ、CF
アタッカーとしての総合力で他を凌駕する、押しも押されもしないハロプロの大エース。天才でありながら自己に一切の妥協を許さないプロフェッショナルの鑑だ。

【チーム能力査定】得点力:A スピード:A+ フィジカル:A+ 局面打開力:A- パスワーク:B- 守備力:B
結成11周年を迎えて円熟味を増す℃-uteはエースの鈴木を最前線に配置するゼロトップスタイルが定着している。この天才アタッカーが攻撃においてその能力を最大限に発揮出来るような組織が作られている。両サイドに位置する矢島と萩原は共に中央でのプレーを得意としている。矢島は局面打開力と得点力に優れ鈴木と並ぶ攻撃の2枚看板として、萩原は中盤の中島や岡井とのパス交換でリズムを作るゲームメイクに特長がある。司令塔としてタクトを振るう中島と、縦横無尽に動き回りチームを活性化させる岡井のペアは補完性も高い。攻撃ではやや個人能力に依存する傾向が強いためパスワークは平均レベルだが、その他の項目に関してはトップクラスと評価出来るだろう。とりわけスピードはハロプロ史上でも屈指の水準にあると言える。

モーニング娘。'16】 システム 4-2-3-1

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【CB】飯窪春菜(1994年11月7日生まれ) 対応ポジション:セントラルMF、CB
プレーの随所からインテリジェンスを感じさせる、モーニング娘。の"頭脳"。攻撃では周囲とのパス交換から全体を押し上げ、守備では効果的なポジショニングが光る。
【CB】佐藤優樹(1999年5月7日生まれ) 対応ポジション:CB、CF
加速度的な成長を続ける天才は速さと強さを兼ね備え、抜群の対人能力を持つ。才能やクオリティーは申し分ないだけに精神面での向上次第ではハロプロの看板にも。
【右サイドバック小田さくら(1999年3月12日生まれ) 対応ポジション:サイドバック
10年戦士さながらの安定感でチームを引き締める実力者。持ち味であるハイレベルな守備面に加えて課題だった攻撃面でも長足の進歩を遂げ、向かうところ敵なしの様相だ。
【左サイドバック野中美希(1999年10月7日生まれ) 対応ポジション:サイドバックサイドハーフ
攻守にバランスが取れた将来性豊かなサイドバックの新鋭。オフ・ザ・ボールの動き出しに優れ、エリア内に侵入してフィニッシュの局面に絡む回数も少なくない。
セントラルMF石田亜佑美(1997年1月7日生まれ) 対応ポジション:セントラルMFサイドハーフ、トップ下
卓越したプレービジョンと豊富な運動量でチームに活力を与える、モーニング娘。の"心臓"。2列目からの鋭い飛び出しやミドルシュートで決定的な仕事も期待出来る。
セントラルMF尾形春水(1999年2月15日生まれ) 対応ポジション:セントラルMFサイドハーフ
確かな技術と機動力を駆使して攻撃を活性化させるテクニシャン型のセントラルMF。不足感がぬぐえないフィジカル面と、プレーの継続性には大いに改善の余地が。
【右サイドアタッカー譜久村聖(1996年10月30日生まれ) 対応ポジション:サイドハーフセカンドトップ
史上最年少でのリーダー就任以降、着実な成長を続けている大黒柱。裏のスペースへと抜け出すタイミングと得点感覚に長け、ファイナルサードで存在感を放つ。
【左サイドアタッカー生田衣梨奈(1997年7月7日生まれ) 対応ポジション:サイドハーフサイドバック、ウイング
持久力と1対1での局面打開に長け、サイド全域に対応するスペシャリスト。仕掛け/崩しでの貢献度とは裏腹にフィニッシュ精度や守備時のポジショニングには課題が残る。
【トップ下】工藤遥(1999年10月27日生まれ) 対応ポジション:トップ下、サイドハーフセカンドトップセントラルMF
繊細な技術にスピードが融合したプレーが真骨頂のトップ下。状況判断の良さとパスセンスを武器に周囲との連携を巧みに引き出し、攻撃の機能性をアップさせる。
【CF】牧野真莉愛(2001年2月2日生まれ) 対応ポジション:セカンドトップ、CF、サイドハーフ、ウイング
圧倒的なスピードと切れ味鋭いドリブルで勝負するカウンターの申し子。戦術的には未熟ながらミスを恐れずに仕掛け続けるメンタリティーには大物の予感が漂う。
【CF】羽賀朱音(2002年3月7日生まれ) 対応ポジション:CF
速さ、強さ、ゴールセンスとストライカーに求められる能力/資質をほどよく備える注目株。タイプの異なる同期の牧野とのポジション争いを制することが出来るか。

【チーム能力査定】得点力:C スピード:B フィジカル:C 局面打開力:C パスワーク:C+ 守備力:B-
エースとして最前線に君臨していた鞘師里保、DFリーダーとしての可能性を秘めていた鈴木香音の卒業もあり現状チームとしての完成度は高くない。ただ進境著しい佐藤と小田を中心とした守備ブロック、道重リーダー期からチーム全体で培ってきたポゼッションプレーに対する意識の高さ、牧野や工藤を筆頭とした前線のスピード面など今後の動向次第では大きく向上していきそうな要素を持っていることはプラスに捉えていいだろう。13期オーディションが該当者なし(再募集も発表)に終わったことで、直近では12期メンバーが鍵を握りそうだ。頭一つ抜け出した感もあり"新9番"の座を射止めそうな牧野、鈴木の卒業で出番が増えそうな尾形はとりわけ注目に値する。

アンジュルム】 システム 4-3-1-2

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【右サイドバック室田瑞希(1998年6月12日生まれ) 対応ポジション:サイドバックサイドハーフセントラルMF
機を見たパワフルな攻撃参加と安定した守備対応が売りの高品質なサイドバック。卒業した田村芽実に代わりアンジュルムのサイドアタックの命運を左右する存在に。
【左サイドバック中西香菜(1997年6月4日生まれ) 対応ポジション:サイドバックサイドハーフ
決して屈することのないメンタルタフネスの持ち主で、個人としても戦術的にも成長著しい叩き上げだ。効果的なオーバーラップから送るクロスは決定機に直結する。
【アンカー】相川茉穂(1999年3月26日生まれ) 対応ポジション:CB、セントラルMF
恵まれた体躯と独特の間合いからのボール奪取がストロングポイントの大器。セットプレー時には貴重な得点源にもなりえる意外性も備え、今後の成長次第では大躍進も。
【右インサイドハーフ勝田里奈(1998年4月6日生まれ) 対応ポジション:セントラルMF、CF、セカンドトップ
チームの台所事情に伴い前線からセントラルMFにコンバートされた技巧派。長短を使い分けた正確なパスワークでフィジカル色の強い攻撃にアクセントを加える働きに期待。
【左インサイドハーフ竹内朱莉(1997年11月23日生まれ) 対応ポジション:セントラルMFサイドハーフサイドバック
縦へのダイナミズムに優れドリブルでもオフ・ザ・ボールの動きでも威力を発揮する。足元の技術も水準以上で、あらゆる戦術やシステムに対応するマルチロールだ。
【トップ下/セカンドトップ和田彩花(1994年8月1日生まれ) 対応ポジション:セカンドトップ、トップ下、ウイング
スピード勝負に特化した典型的なウインガーから進化を重ね、攻撃の全権を司るマルチアタッカーに。精神面でも力強くチームを牽引する、代役不在の絶対的リーダーだ。
【FW】上國料萌衣(1999年10月24日生まれ) 対応ポジション:CF、セカンドトップ
自慢の快足を活かして裏のスペースを突く形を得意とするスピード型の新星。フィジカル面やポストワークも可能性を感じさせ、周囲との相互理解が深まれば。
【FW】佐々木莉佳子(2001年5月28日生まれ) 対応ポジション:CF、セカンドトップサイドハーフ、ウイング
躍動感溢れるプレースタイルで仕掛けからフィニッシュまで幅広い仕事をこなすスーパースター候補。システム変更でFWに固定され、いよいよ本領発揮となるか。

【チーム能力査定】得点力:B スピード:B+ フィジカル:B 局面打開力:B パスワーク:D 守備力:C
田村の卒業でシステムが4-2-3-1から4-3-1-2へと変わり、前線は佐々木と上國料の2トップの下に和田を配する形が基本となりそうだ。いずれもスピードと得点力を兼ね備え、組織の熟成が進めば更なる破壊力を持ったトリオへと進化するだろう。3セントラルMFでは竹内が存在感を増しており、和田と共にチームの軸となってきている。昨年の福田花音卒業でパスワークに陰りが見えるものの和田が中盤に下りる頻度が増えてきていることや、勝田のコンバートや相川の成長によっては十分に補うことが可能なはずだ。室田と中西の両サイドバックは攻守に高い貢献度を見せ、アンジュルム最大の特長である縦へのアプローチを体現する存在だ。

次の更新で残りのグループをやる予定です。

モーニング娘。のこれからを展望してみよう【戦術編】

それでは戦術編です。

【チームコンセプト】
以前の記事でも触れたが道重さゆみ鞘師里保という絶対的な個人能力を持った2人を失った以上、組織的な動きによるビルドアップや仕掛け/崩しなどでチームとしての幅をどれだけ作れるかが今後の焦点になるはずである。率直に言えば現役メンバー(卒業する鈴木香音を除いた11人)は歴代のOGとの比較では個人能力という点においては小粒に映る。現時点で自身のポジションにおいて将来的には第一人者と表現出来るレベルに至る可能性が高いのは佐藤優樹小田さくらぐらいだろう。無論こういった予測といったものは良くも悪くも裏切られることが多いのが実情で、チーム事情や運にも大きく左右されるもの。どんなに才能があっても大成しなかったメンバーならそれこそ枚挙に暇がない。

話を戻すと道重リーダー期に培ったポゼッションスタイルを基盤にしながら、鞘師の卒業によって基準点不在となった攻撃面を再構築する必要がある。どちらかといえば道重と鞘師(アンカーとCF)の存在から中央のゾーンが攻撃のポイントになっていたのがこれまでだが、現状ではサイドに人数を掛けながらポジションチェンジやスペースへの意識を強く持って崩すスタイルの方が合っているように感じる。ポゼッションによる遅攻やエースFWに依存するスタイルが出る傾向は少なくなっていくだろう。


【ビルドアップ】
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後方からの組み立て、ビルドアップは可能な限りCBとセントラルMFの4枚(ボックス型)で行う。高度な足元の技術に加えて視野の広さと展開を読む力に長けた、飯窪春菜石田亜佑美セントラルMFコンビが引き続き中心になるのはほぼ間違いない。ここにトップ下の工藤遥が絡んで展開を前進させていくのがセオリーとなっていたが、仕掛け/崩しの局面を考えると工藤が頻繁にポジションを下げるのは好ましくない。CFが基準点型の鞘師からムービング型の牧野真莉愛に変わったこともあり、中央の高いゾーン(敵2ライン間)が薄くなってしまうからだ。工藤と右サイドアタッカー譜久村聖は極力下がらずに後方からの縦パスを引き出して時間を創出したい。このような事情からセントラルMFの2枚に加えてCB、佐藤とおそらくは13期メンバーの1人が積極的にビルドアップに関与したい。新メンバーの貢献度が高ければ石田がポジションを上げることも多くなり、スペースへの飛び出しという彼女の武器を活かしやすい状況が生まれやすくなるだろう。セントラルMFは中継地点ポジション(敵2トップ間)に位置してCBに時間を与える、またはサイドバックの空けたスペース(敵2トップ横)から組み立てていきたい。この際、小田と野中美希の両サイドバックは高めの位置をとって相手を押し下げ、横に広げるポジショニングを取る。また、佐藤はドリブルで運ぶ攻撃参加に特長があるのでチームとして有効利用したいカードだ。

【仕掛け/崩し】
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最も重要なのは両サイドバックの特徴を全体で理解し、チームとして方法論に落とし込むことだ。小田と野中は共にフィジカル的な強さとスペースを埋める能力が高く守備面において計算が立ちやすい一方で、攻撃面では単独での突破や狭いスペースでの周囲との連携プレーを得意としていない。両者ともオフザボールでの動きでパスを引き出す役割により適性がある。小田はオーバーラップ(相手サイドバックの裏に大外から抜ける)が、野中はインナーラップ(相手の間を抜けてエリア内で受ける)が得意という違いがある。よく見られるのは石田(あるいは譜久村)が後方から小田へと長めのパスを通す形と、右サイドからのクロスに対して逆サイドの野中が飛び込んでいく形だ。攻撃が右に偏る現象は昨年から上昇傾向にある。右サイドでは前述した小田のオーバーラップ、小田・石田・譜久村が反時計回りにポジションチェンジする旋回の動き、ここにサイドに流れる牧野を使う形が浸透してきている。左サイドでは野中のインナーラップと、生田の単独突破がメイン。ワンフォー時代に比べるとシステム変更や道重の卒業もあって生田が仕掛ける頻度は減ってきているのは気掛かりだ。スペースを必要とするタイプなので陣形が逆サイドによるのはむしろ好都合。適切なタイミングでサイドチェンジからの1対1の状況を作る頻度を増やしていきたい。有機的な攻撃を増やしたいなら尾形春水を使う手(4-3-1-2への変更も考慮)も考えられる。工藤と譜久村は相手ブロックの内外でボールを受ける、または裏への抜け出しなど多様な働きが要求される。工藤は決定機へと直結するラストパス、譜久村は優れた得点感覚というストロングポイントをどれだけ発揮出来るかがポイントになる。またCFの牧野は幅広く動き回って後方からのパスを引き出す、また動くことによって生じるスペースを周囲が活用する役割が主になる。エリア内での仕事、フィニッシャーとしての機能を求めるなら羽賀朱音の起用を優先したい。

守備の局面では工藤と飯窪のポジショニングによって形を決める。工藤がCFと並ぶ4-4-2、飯窪がアンカーに入り工藤が石田と並ぶ4-5-1、さらに飯窪がCB間にまで落ちる5-4-1などを状況によって使い分けたい。前線にはスピードのあるメンバーが多いのでロングカウンターも狙う価値がある。

【今後のポイントを整理してみる】

①ビルドアップは極力ボックス型(CBとセントラルMF)で行う

②工藤と譜久村は敵2ライン間での仕事がメイン(ポジションを下げすぎない)

③小田と野中の両サイドバックを上手く使えるか

④左サイドアタッカーの生田(あるいは13期の誰か)が仕掛ける回数を増やす

⑤CF牧野は通用するか(個人としてもチームの枠組みの中でも)

ここらへんが焦点になりそう。もう少し縦に速いシンプルなスタイルでもいいと個人的には感じます。こんなブログ書いてて言うのもあれだけど、みんな難しく考えすぎなんじゃないかと思う昨今。アイドルグループの構造って難しいようですごく単純だったり、その逆だったりの堂々巡りなんですけどね。モーニング娘。界隈を見ていると最近強く感じることです。おしまい。