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J's laboratory 2

ハロプロをフットボールに脳内変換してひたすら分析するブログです。

カントリー・ガールズと4-3-1-2 part.2

考察

それでは前回の続きです。

3の中央、アンカーに求められるのは何よりもまず全体のバランスを適切に保つ仕事である。その時々の状況を的確に判断したプレー選択によってチームに安定感を与える。そのため高度な戦術的インテリジェンスはこのポジションにおいて欠かせない資質となる。

また、攻撃の出発点として機能するだけのパス(=トーク)技術があることが望ましい。 この部分に特化していたのが道重だったのは記憶に新しいところで。守備面においては最後の砦として頼りに出来るだけのフィジカル能力を備えているのがベター。たぶん、こぶしファクトリーの広瀬彩海はこっち寄りのアンカーな気がする。

山木に話を移すと特筆すべき長所こそないものの能力的なバランスが取れているので、計算の立ちやすいメンバーと言える。本質的には中盤よりもCBがベストポジションだと思うけど、賢い人なのでここまで十分に対応出来ている。攻撃的なマインドを持つメンバーがカントリー・ガールズには多く揃っているので彼女のようにカバーリングの技術があり、スピード(=ビジュアル)勝負も苦にしないメンバーが最後尾に控えているのは大きい。散らしのパスも経験を積めば磨かれていくだろうし、機を見た攻撃参加のセンスもある。タイプ的には金澤とモーニング娘。’15の飯窪春菜の中間のようなイメージを持っている。

アンカーの両脇に位置するインサイドハーフはチームの志向を体現するポジションでもある。どんなタイプのメンバーを置くかで全体の狙いが見えてくる。そのため他と比べれば選択の自由度が高いけれど運動量の多くなるポジションなので、攻守に貢献出来るだけのダイナミズムを備えていることが望ましい。

インサイドハーフの組み合わせとしてよくあるのはフィジカルと前への推進力を兼ね備えたアスリート型と、足元の技術とインテリジェンスに優れたテクニシャン型のセット。アンジュルムの竹内朱莉福田花音や、モーニング娘。’14時代の石田亜佑美と飯窪のコンビなどが最近では思い浮かぶ。

カントリー・ガールズの2人に共通しているのは局面に参加する意識が高いこと。どちらかと言えば稲場は山木と共にバランスを意識し、小関は積極的に仕掛けに関わることが多い。もちろんこの役割は逆転することもある。稲場はセントラルMFとしての完成度は既に相当なレベルにあり、ハロプロ全体で見ても石田と共にこのポジションにおける近未来の主軸候補だと見ている。石田と比較すると前線への飛び出しや単独突破といったダイナミズムを伴うプレーでは劣るが、カバーリングの意識や縦への楔のパス精度ではおそらく上回っている。小関はクオリティーに関してはまだまだ未熟だが、攻撃センスや恐れ知らずのメンタリティーには十分な可能性を感じさせる。ポゼッションに加わるのも不得意ではないが、最大の特長はドリブルでの仕掛けや素早いパス交換を駆使しながら敵2ライン間を攻略するプレーだろう。Berryz工房徳永千奈美℃-ute萩原舞をミックスしたようなタイプに映る。

トップ下は攻撃の全権を握る要のポジションであり、総合力の高さが要求される。4-3-1-2のトップ下には2トップの得点力を引き出すラストパスや、3セントラルと協力しながら攻撃にリズムを生む仕事が主になる。嗣永の能力については今更語るまでもないだろう。中盤から前ならCFを除けばどこでも対応可能で、そのインテリジェンスに富んだプレーで見る者を魅了する。Berryz工房での役割と比較するとより中央での仕事が多くなり、サイドから仕掛けるプレーはやや減った印象。Berryzではスタートポジションがサイドだったので当然なのだけど。それでも左に流れてから中央に進出する十八番は健在で、右インサイドハーフの小関も同じような役割が得意なこともあって場合によっては3-1-2よりも4-2気味に映ることもある。山木と稲場も含めた中盤の4人はポジショニングのセンスが高いので、配置に捉われないバラエティーのある攻撃が実現出来る。

2トップは無論、ゴールに直結する動きが要求される。エリア内でフィニッシャーとして機能するCFタイプと、攻撃の最終局面に至るまでの幅広い働きの出来るセカンドトップタイプを組み合わせることが多い。おそらく前者は島村で、後者が森戸の役割になるはず。島村は爆発的なスピードを生かして裏のスペースを突く動きに特化している典型的なストライカー。広範囲を動き回るタイプではなく、活動量も限定されている。楔のパス(主に出し手は嗣永)を収めて周囲に時間を与えるポストプレーについても今後伸びそうな気配はある。Berryz工房における菅谷梨沙子熊井友理奈の仕事を1人で請け負っている感がある。森戸は島村と比較すると役割の整理が進んでいないので判断が難しいが、アタッカーとしての素質は決して引けを取らない。単独で違いを作るタイプというよりはコンビネーションの中で光るような気がするので、メンバーとの相互理解を深めてプレーの幅を広げていくことがテーマだろう。サイドでも機能出来るようになれば小関と森戸を両翼に配置した2-3-1もあり得そうなので、チームの未来を占ううえでは最大のキーパーソンかもしれない。


結論としては将来性抜群の2トップと変幻自在な中盤の4枚のバランスがよく整備された3-1-2の理想形とも言うべきチーム、といったところでしょうか。もちろん嗣永桃子という存在が与えるメリットがとてつもなく大きいのはあるけど。個人的にはしばらく嗣永×山木、稲場×森戸、島村×小関の組み合わせに注目して見ていこうと思ってます。成熟するとチームの引き出しが増えそうなので。