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J's laboratory 2

ハロプロをフットボールに脳内変換してひたすら分析するブログです。

嗣永桃子という"ハロプロのイニエスタ"について

2016年11月5日。カントリー・ガールズが結成2周年を迎えたこの日、プレイングマネージャー(PM)の嗣永桃子が来年6月30日をもってグループを卒業し同時に芸能界からも引退することを発表した。

2002年6月30日にオーディションに合格しハロプロへ加入して丸15年となる節目の日にBerryz工房カントリー・ガールズ、そしてBuono!のメンバーとして築いてきたその偉大なキャリアに幕が下ろされる。

℃-ute解散のときにも書いたが個人的に発表自体への驚きはほとんど無かった。来年3月で近年のハロプロ定年となっている25歳になること、PM就任時から2~3年を目処にしていると公言していたことがその理由だ。芸能界引退という決断も多忙なスケジュールの最中にあって大学に通い教員免許を取得していたことや、アイドルとしての自分に対するこだわりやプライドの高さを顧みれば当然の理にも感じる。

管理人がこのブログで書いているようなこと。すなわちアイドルをフットボールに重ねて見るようになったのは先代のモーニング娘。リーダーである道重さゆみと、そして嗣永の存在が非常に大きかった。彼女達は世間で言われるようないわゆるセンターを担うようなタイプではない。モーニング娘。には田中れいな鞘師里保が、Berryz工房にも菅谷梨沙子夏焼雅がいた。

だが彼女達はたとえ立ち位置は"中央"でなくとも、紛れもなくチームの"中心"だった。スターやエースと呼ばれるようなメンバーはアイドルならセンター、フットボールで言えばFWの点取り屋がほとんどかもしれない。しかしアイドルグループやフットボールチームを一つの組織として見たときに道重や嗣永のようなメンバー、フットボールならセントラルMFにカテゴライズされるポジションの重要性は時にセンターをも上回る影響力を誇る。

管理人は先代のブログなどで「道重はシャビのようで、嗣永はイニエスタのようだ」という旨の発言を何度かしたことがある。グアルディオラ率いるバルセロナで黄金期を謳歌したチームにあってエースのメッシと共にチームの絶対軸となっていたのが中盤で華麗にパスサッカーを演出していたシャビとイニエスタのコンビだ。

司令塔としてショートパスを多用しながらメトロノームのように全体のリズムを調節していたシャビと、スラロームのようなドリブルと急所を突くラストパスで決定機を創出していたイニエスタ。両者に共通していたのは群を抜くボールテクニックと的確な状況判断、インテリジェンスと呼ばれる部分である。チームが目指すスタイル、それによって求められるそれぞれの個性やプレー。そのパズルにピタリと嵌まったのが彼らだった。彼らの存在がそうさせたとも言えるが。

もちろん全てが共通しているわけではないが道重にはシャビのような個性や役割があったし、嗣永にはイニエスタのようなそれがあった。類い稀なるリーダーシップと正確無比のパスを武器にチームを動かした道重、圧巻の局面打開力と攻撃センスで中央でもサイドでも異彩を放った嗣永。二人が並び立ったとき、そこで生み出されるものに人々は熱狂したし個人的にもとても勉強になった。

彼女達の存在がアイドルに世間にどれだけの影響を与えたのかは分からないが、管理人にとってはカルチャーショックだった。こんなカルチャーは自分ぐらいにしかないかもしれないけど。

ハロプロの未来、ましてやアイドルの未来がどうなるかなんて分からないしそこまで見続けているとは思わないけれどハロプロは少なくともしばらくは二人の幻影を追うことになるのだろう。来年の6月にはキッズ世代は全員去って新たな時代に突入する。シャビとイニエスタだけでなく、鈴木愛理というメッシまで失うであろうハロプロはどこへ向かうのか。

15年というキャリアや個人としてのクオリティーから判断すれば管理人にとって嗣永桃子ハロプロ史上最高のメンバーと言えるかもしれない、かもね。