J's laboratory 2

ハロプロをフットボールに脳内変換してひたすら分析するブログです。

"センター・牧野真莉愛"を生んだ4大要因

チャート1位を獲得してお祝いムードのモーニング娘。界隈ですが今回の内容はタイトルの通りです。ちなみに過去の記事を見てもらえれば分かるように管理人はだいぶ前から牧野センターを予測というかそうなるだろうと思っていたので驚きはありません。最近ブログで「驚きはない」しか言ってない気がするのは気のせいだろうか。あと正直管理人は誰がセンターだとかエースみたいな類いの話題はあまり好きではありません。だけど旬なので書いてみようと。


鞘師里保の卒業
なんだかんだ言っても結局はこれが一番大きいと思う。典型的なCFタイプであり不動のエースだった鞘師が抜けたことで牧野を最前線に据える余地が生まれた、とも表現出来るだろう。鞘師がまだ在籍していたときの牧野のポジションは4-2-3-1の左サイドアタッカー。群を抜いたスプリント能力とドリブルでの局面打開という彼女の長所を加味すればスペースを享受しやすいサイドでの起用は論理的だ。だがもう一つの武器であるその得点力の高さを考慮すればゴールにより近い位置(CF)で使うのも納得というものである。

羽賀朱音とのポジション争いで優位に
現メンバー11人の適性を見ていくと単純に最もCF然としたクオリティーを備えているのは牧野よりも同期の羽賀だろう。能力的なバランスが取れていてストライカーとしての価値にさほど差もない。違いがあるとすれば現状でのコンディション、勢いといったところか。右肩上がりの牧野に比べると羽賀はやや停滞気味に映るし、鞘師に続いて鈴木香音も抜けてチームを取り巻くムードが落ちているなかで自らのアクションで全体の流動性を促す牧野のようなタイプは基準点型の羽賀よりもプライオリティーが上になるということだろう。

③CBの層が薄い→佐藤優樹のコンバートが困難
おそらく現体制において牧野と比肩するセンター候補が誰かと考えると佐藤ということになるだろう。個の能力だけを考えればむしろ牧野よりも優れていると言ってもいい。だが鈴木の卒業によって本職のCBが佐藤のみになったために彼女のポジションを動かせない問題が生まれてしまった。現在は飯窪春菜セントラルMFから一列落としてCBで起用することで急場を凌いでいる状態であり、右サイドバック小田さくらと共に守備の要になっている佐藤をCFに配置する戦力的な"余裕"がないのである。佐藤個人のメンタリティーを考えても最前線で周囲に合わせてもらうよりはチームの基盤としてどっしりとCBに構えて支えていた方が個人的にはメリットが大きい気がしている。

④戦力バランスによる逆算
メンバーをシステムに当てはめていくと前述のようにCBが足りない故に3バック(3CB)は組めないので必然的に4バックがメインとなる。飯窪と佐藤のCBコンビに右が小田までは固定、左サイドバック生田衣梨奈野中美希の選択になるが生田はより攻撃的なポジションでも対応出来ること、守備の安定感では野中が上回ることから野中をここに置きたい。中盤より前の配置はまず主力である譜久村聖石田亜佑美工藤遥の3人をベストポジションで起用することを念頭に置く。石田はセントラルMF、工藤はトップ下。譜久村はサイドアタッカーとしてもセカンドトップとしても優秀だが2トップとなると中盤4枚でトップ下を置くダイヤモンド型(3-1)は飯窪をDFラインで使っていることもあってセントラルMFが足りず採用出来ない。そのため中盤の枚数は5枚(サイドアタッカーをFW扱いすれば3だが)となる。2枚のセントラルMFで石田と組めるのは尾形春水のみとなり、2列目の3人は譜久村と工藤とあと一人になるが生田がサイドでしか起用出来ないことと②の要因を考えればもう一枠は生田で収まる。そして残る1トップは牧野ということになる。


もちろんこれは構造的な配置であって物理的には常にこの形ではないけれど今回の牧野センター起用は個人的には必然とも言える。間もなく13期が入ってくるけど管理人としては牧野と羽賀がこのポジションを争ってほしいと思っているし、だからこそ13期にはセンター(CF)タイプのアタッカーは要らないと思っている。二人のポジションは消さずにチーム力を高めることが出来て、なおかつ二人のモチベーションを刺激(特に羽賀の)しそうなタイプが理想なんだけどね。まあ、アタッカーよりもまずはCB入れてくれと。そこらへんは結果が出たらまた書きたいと思います。