J's laboratory 2

ハロプロをフットボールに脳内変換してひたすら分析するブログです。

モーニング娘。誕生20周年記念コンサートツアー2017秋~We are MORNING MUSUME。~のプレビューと未来予想図

モーニング娘。'17の秋ツアーが開幕するよということで今回は春ツアー前のタイミングでも書いたツアー期間中に個人的に期待することをプレビューとして語っていこうと思います。また私事ではありますが管理人はこのツアー千秋楽をもってヲタ卒しますので、このブログもそれまでの間の稼働となります。


誕生20周年と銘打たれた今回のコンサートツアーはこれまでの歴史を振り返るとともに、これから先のチームとしての方向性を決めるという点でも大きな意味を持つツアーになりそうだ。大きなトピックとしては今夏カントリー・ガールズから移籍してきた森戸知沙希モーニング娘。のメンバーとしてツアー初参戦となること、そして10期メンバーの工藤遥がこのツアーをもってグループを卒業することの二点だろう。

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モーニング娘。'17のシステムは3-4-2-1。13期メンバーの加賀楓と横山玲奈が加入して以降採用されているこのシステムは練度を高めており、今後も引き続きメインとして使われる可能性が高い。未来のディフェンスリーダー候補である加賀を共に抜群の対人能力を備える小田さくら佐藤優樹がサポートする3CBは年齢的にも伸びしろを多く残しており個々のクオリティーと連携の向上によって更なる進化も期待出来る。またこの3人に加えて円熟味を増してきた生田衣梨奈と急成長中の野中美希という優秀なサイドバックも擁しているため、状況によって3バックと4バックを使い分けることが容易になってきた。特筆すべきは小田の充実ぶりで守備技術のみでなく正確な足元の技術でビルドアップに大きく貢献し、ポジショニングでもほとんどミスをしないなど攻守に渡って絶大な存在感を放っている。3バックシステムでは両脇のCB、4バックシステムではサイドバックとして遜色ないハイパフォーマンスを見せるこの"マスター"は現役で最も替えの利かないメンバーと言ってもいい。


DFラインが安定感と選択の幅を手に入れつつある一方で整理が必要なのはアタッカー陣だ。中盤(セントラルMF)で絶対的な地位を築いている飯窪春菜石田亜佑美のコンビと頻繁に絡みながらポゼッションに貢献し、ライン間でボールを受けては味方との即興的なコンビネーションや鋭いラストパスで好機を演出していた工藤の卒業は同タイプのメンバーが見当たらないこともあってチームの組織を根底から再構築する必要に迫られるかもしれない。入れ替わるような形でカントリー・ガールズから移籍してきた森戸はCF、もしくは2トップの一角がベストポジションであるためにシステムの変更も考えられる。リーダーにして前線の大黒柱である譜久村聖は不動としても森戸に加えて牧野真莉愛羽賀朱音、横山とFWタイプのメンバーが多くチームとしての最適解を見出だすには相応の時間を要するだろう。


チームとしてポゼッションスタイルを継続したいのであれば羽賀や尾形春水を重用する流れも考えられるが、牧野や森戸といったスピード系アタッカーの
優先度が高そうな現状を見るとカウンタースタイルに切り替えた方が戦力を有効活用出来そうな印象も受ける。どちらにしても9・10期が中核を担ってきた近年から12期以降が軸となるような時代への転換期にあることは間違いなく、とりわけ12期メンバーの4人に掛かる期待は大きい。


最後に私的注目ポイントを挙げておきます。
①工藤卒業後の方向性が見えてくるか。ポゼッションか、カウンターか。

②タイプが似通った横山と森戸の役割分担、棲み分けはどうなるか。

③戦術的キーになる小田の立ち位置、振る舞い。

④春ツアーに続いて羽賀めっちゃ頑張れ。

個人的にはタレントはいると思うけど戦力バランスがちょっと悪いのでそこをどう解決していくのかなと。特に飯窪と石田どちらかでも抜けるとセントラルMF、中盤がかなり薄くなるので心配している。小田をコンバートするのが現実的な線だけどそうなるとおそらくリソース的に3バックは使えなくなるのでもったいない。工藤がいれば工藤を中盤に下げれば良かったんだけどね。