J's laboratory 2

ハロプロをフットボールに脳内変換してひたすら分析するブログです。

モーニング娘。のこれからを展望してみよう【戦力編】

今回から2回に渡って13期の人選も含めたこれから目指すべきモーニング娘。の理想形について書きたいと思います。めちゃくちゃ個人的な感じになりますけどごめんなさいね。

 

【まずは現状を整理してみよう】

昨年末にエースだった鞘師里保が卒業して、12人体制でスタートしたモーニング娘。'16。メンバーの怪我や体調不良などが重なりなかなか全員揃ってのパフォーマンスが叶わない前途多難な状態のなか、鈴木香音の5月31日での卒業が決まり通算何回目だろうかという正念場に立たされている。現在進行中である13期オーデの結果も気になるところではあるけど、まずは今いるメンバーを確認してみる。

 

f:id:Johnnyhp:20160404011834p:plain 

現行の4-2-3-1の維持を前提とすると鈴木が抜けるCBには飯窪春菜が下がり、セントラルMFには尾形春水が入るこの並びになるだろう。ここ最近の使われ方から判断するに現メンバーにおいて不動の主力と表現できるのは図に赤いマーカーで表記した5人(譜久村聖石田亜佑美佐藤優樹工藤遥小田さくら)だと感じている。佐藤と工藤は16歳、小田が17歳と将来性もある。譜久村と石田も年齢で衰えるタイプではないと個人的には見ているので、5年は言い過ぎにしても少なくとも3年程度はこの5人を軸にしてチームを作っていくのがベターだろう。その観点から言っても全員がベストポジション(最もその個性をチームに還元できる位置)で起用可能な4-2-3-1は継続するべきだと導き出せる。

 

【13期の人選について】

 ではそれを踏まえて13期にはどういった人材が欲しいのか。最大で4人だと思うので第4希望まで出します。

①ビルドアップ能力に長けたCB

②FW仕事もこなせるサイドアタッカー(逆でも可)

③フィジカル自慢のセントラルMF

④将来性重視のCB

以上が管理人の希望のタイプとなる。まず①は戦力的観点と戦術的観点の両面からして補強が必要不可欠だと断言してもいい。根拠としては単純に鈴木が抜けることで本職のCBが佐藤1人になってしまうこと。飯窪も対応出来なくはないがフィジカル能力に不安があることや、現在の石田とのセントラルMFコンビが2人の相性や補完性も含めて戦術的キーであるために崩すのは抵抗があることなどが挙げられる。ただ一方ではCBコンビ(鈴木と佐藤)のビルドアップにおける貢献度が低いためにセントラルMFに掛かる負担が大きいという現在のウィークポイントを解消するために飯窪をCBに置くプランも選択肢にあるかもしれない。その場合には代わりに石田と組むことになる尾形、あるいは13期が今後のチームを見るうえで指標となるメンバーになるだろう。新メンバーに求めるのは水準以上のフィジカル能力に加えてビルドアップにも積極的に関与出来るタイプが望ましい。現役で言えば山木梨沙(カントリー・ガールズ)や広瀬彩海(こぶしファクトリー)が理想に近い。

②は4-2-3-1で言うなら3の両サイドで起用可能なアタッカーとなる。現在は右に譜久村、左に生田衣梨奈(または牧野真莉愛)が配置されている。9期メンバーコンビの年齢や生田の得点力にやや不安があること、牧野の1トップ起用が増えていきそうなことを考えるとこのポジションにも新戦力を加えたい。理想としては高い得点感覚を備えたFW色の強いタイプで、SB(左なら野中美希)の攻撃参加を活かせる戦術的センスも持っているならベストだ。現役なら矢島舞美(℃-ute)や船木結(カントリー・ガールズ)がそのタイプと分類出来る。

③は①と関連性が高いが飯窪と石田の年齢がやや高めであることと、飯窪と尾形をテクニシャン型とするとアスリート型が石田だけであるため層に厚みを加えたいことが理由。竹内朱莉(アンジュルム)や稲場愛香(カントリー・ガールズ)のような人材なら文句無しだ。

④は佐藤のCFコンバートに対するプランだ。鈴木が抜けることも合わせると小田と共にDFラインの主力へと成長した佐藤のポジションを動かすのはあまりにリスクが高い。それが①とのダブル獲りでコンビを形成するCBが加入するなら枚数的には障害はなくなる、というわけだ。ただしチームの基盤であるCBを新人2人に任せるというのはかなりの冒険だろう。

f:id:Johnnyhp:20160407015935p:plain

 

整理するとこのようになる。これが戦力編の個人的理想です。次回は【戦術編】をやります。

こぶしファクトリーの設計図(仮)

さて、今回は昨年末のレコード大賞最優秀新人賞に続いてオリコン週間チャート1位も獲得し勢い付くこぶしファクトリーについて。正直細かいところまでは把握出来てないので、ここでは大まかな構造だけ触れます。


システムは4-3-1-2を採用。こぶしファクトリーの場合は8人なので、CB2枚を抜いた形で構成されている。 メンバーの配置はサイドバックが右に田口夏実、左には藤井梨央。ダイヤモンド型の中盤は底に広瀬彩海、右インサイドハーフ野村みな美、左インサイドハーフ和田桜子、トップ下に浜浦彩乃。2トップは小川麗奈と井上玲音という配置になっている。

中盤の3セントラルMF(広瀬・野村・和田)はいずれも確かなテクニックを備えており、チームの安定に大きな貢献を果たしている。なかでもリーダーの広瀬は攻撃の方向付けに重要なプレービジョンと、強靭なフィジカルを持つ戦術上のキーパーソンである。インサイドハーフコンビはどちらかと言えば野村はバランスを重視して時には広瀬よりもポジションを下げながらリスク管理を意識、和田は隙間でボールを受けたり前線への飛び出しに特長があるタイプだ。

サイドバックの田口と藤井は共に攻撃的志向が強く、システムの構造においてサイドが薄くなりがちな4-3-1-2のサイドバックとしての適性はかなり高い。特長としては攻撃センスとコンビネーションによる崩しを武器とした田口と、ポジョニングセンスに長けていて状況に応じたプレーが出来る藤井という様相となっている。例えるなら田口はBerryz工房徳永千奈美、藤井は℃-ute岡井千聖に近いタイプのサイドバックである。

トップ下の浜浦は得点力に秀でているFW的な要素の強いアタッカーで、総合力の高さもあり複数の役割やシステムに対応可能だ。ただし独力で攻撃を完結させるタイプではないので、2トップや攻撃参加するインサイドハーフサイドバックとの連携が肝になる。

2トップは小川が横の動き、井上は縦の動きに強みがある。小川はサイドに流れてオーバーラップしてきた田口とのコンビネーションを生んだり、浜浦や和田が飛び込むスペースを作る動きに特長がある。井上は最前線から下りてきて中盤からの楔のパスを受けたりトップ下の浜浦とのコンビネーション、または裏へと抜け出しフィニッシュへと持ち込むプレーがメインとなる。

チーム全体の印象としては各ポジションで補完性の高い組み合わせが構築されている。それが安定感と戦術的な幅を生んでおり、時間を重ねれば更に質の高い組織へと進化する可能性を十分に秘めていると言えるだろう。広瀬、浜浦、井上の3人がチームの"背骨"として存在している意味は大きい。広瀬や野村を中心に後方からじっくり組み立てる遅攻と、前線トリオのスピードなどの個人能力を生かした速攻をハイレベルで両立出来るようになるとよりチームとしての完成度は増すだろう。

個人的にはこぶしファクトリーと田村芽実卒業後のアンジュルムは人数的にも配置的にも同じになるので比較していくのも面白いのかなと思ってたりします。

ヤンタンの定点観測(1/30 高木紗友希編)

ちょっと記事のネタに困っているのでラジオを聴いて感じたことをレポにしていこう、となんとなく思い立ちました。いつまで続けるのか、毎回書くのかは正直不明です。モー女もやろうかと考えてます。


ヤングタウン土曜日(ヤンタン)は明石家さんま村上ショージのベテラン芸人コンビ、現在は飯窪春菜工藤遥モーニング娘。コンビの4人に毎週ゲスト1人を迎える5人でやるのが基本である。飯窪と組んでいた鞘師里保が昨年末で卒業したことに伴い、今年から工藤が新レギュラーとなっている。


【同じ5人でも・・・】
今回のゲストは初登場となったJuice=Juiceの高木紗友希。管理人は普段の様子からして上手くやれるか少し不安だったが、結論から言えば及第点は与えられる内容だったと思う。

ご存知のようにJuice=Juiceも5人組である。JJでの高木の役割は低めの位置で金澤朋子と共にチームの基盤となり、前線の宮本佳林×植村あかり×宮崎由加のトリオをサポートすることがメインになっている。メジャーデビュー直前での大塚愛菜の脱退によって当初の3-1-2(4-3-1-2の最終ライン抜き)というプランを変更せざるを得なくなって以降、個々の成長は著しいものの組織としての熟成度には正直疑問が残るこれまでといった印象である。

その主な原因の一つとして高木のプレースタイルがある。2枚のセントラルMFの理想的な組み合わせはビルドアップの基準点となる司令塔タイプと、上下動が得意なボックストゥボックスタイプのペアが一般的である。金澤は典型的な前者であり、この役割にかけては道重さゆみが卒業して以降はハロプロ全体でもトップといえる実力者だろう。これに対して高木はフィジカル的資質においては屈指のクオリティーを誇りながら、攻撃面での貢献においては満足出来る働きを見せていないように映る。

前線への飛び出しや縦パス、オフ・ザ・ボールにおけるスペースメイクなどの戦術的なプレーにおいては同タイプの石田亜佑美(モーニング娘。'16)や竹内朱莉(アンジュルム)と比較すると後れを取っているように感じる。

もちろん高木だけに責任があるわけではないが中盤に張り付きがちの金澤と高木、前線に張り付きがちの宮崎と植村、その間で孤立気味の宮本という構図を解消しない限りはチームとしての向上は望み薄だろう。列の調整やポジションチェンジの動きが極めて少なく、定位置攻撃の頻度が高すぎるのは改善が必要。

話をヤンタンに戻すと基本的にはさんまが最前線で自由に動き回り、残る3人で中盤を構成するゼロトップスタイル。まだこの体制では数回しか放送がないので判断が難しいが、3人の中では工藤が前線に飛び出していく頻度が多い。工藤はモーニング娘。ではトップ下なので、日常に準じた動きとも言える。どちらにせよ3人のうち2人は後ろに残るので、中盤からの飛び出しは機能しやすいという下地がある。前線もさんましかいないのでスペースも十分にある、というのがJJと大きく異なる部分である。本来なら大塚が担う役割だったはずだが、今の5人体制においては高木が担うしかない。宮崎の中盤やサイドに流れる動きと併せて今後大きなキーポイントとなる指標だ。

ヤンタンでは初回補正もあるので次回以降どうなるかは分からないが、適性があることが分かったのは好材料だった。工藤とショージはサイドも出来るので4-1気味になることが多かった印象。ちなみにカントリー・ガールズの山木梨沙が初登場だった前回は今ひとつの内容だったがチームでの役割が飯窪と被りすぎていることや、縦への動きを得意としていないことが原因だと考えている。また全体のテンポが速いことも挙げられる。鞘師がレギュラーだったときはCFとして最前線(さんまよりも前)にいたため、鞘師に収まると一度タメが出来て流れをリセット出来る作用もあったので山木のようなタイプであれば昨年までの体制の方が活きた可能性が高い。あるいは植村や牧野真莉愛(モーニング娘。'16)のようなスピード自慢のFWなら計算出来そうである。

次回のゲストはこちらも初登場の野村みな美(こぶしファクトリー)。ポジション的にもチームでの役割的にも高木と被るので、上手くハマれば面白くなりそう。ただ工藤のサポートなどを含めて取っ掛かりのあった高木に対して野村にそこがあるかと言われれば微妙か。まだあまり彼女のことは知らないので興味深く聴こうと思います。

2016年注目のハロプロメンバー・5

あっという間に年明けから3週間経ってしまいましたが、今回は超個人的に今年注目しているハロプロメンバーを5人ピックアップしてみたいと思います。


牧野真莉愛(モーニング娘。'16)
昨年末にエースの鞘師里保が卒業、年明け早々に13期募集と激動のスタートとなったモーニング娘。'16である。チームとしての直近の課題はやはり鞘師の後継者問題ということになってくるだろうが、前々回の記事でも触れたように管理人が推すのは彼女だ。抜群のスピードと得点感覚を兼ね備える彼女は鞘師とはまったくタイプの異なるストライカーであり、チームに新たな表情をもたらすことが期待出来るはずだ。13期にどんな人材が入ってくるかに依る部分が現時点では大きいが、彼女ほどの素材を有効活用しない手はないだろう。ちなみに加賀楓段原瑠々が加入するなら佐藤優樹がCFにコンバートされる可能性が高いと見ている。なので、むしろ特長の重なりそうなメンバーが入ってくる方が彼女にとっては好都合なのかもしれない。

竹内朱莉(アンジュルム)
こちらも福田花音に続いて田村芽実が今春での卒業を発表するなど揺れているアンジュルムである。典型的なサイドアタッカーの田村が抜けることで、おそらく現行の4-2-3-1から4-3-1-2へとシステム変更が予想される。佐々木莉佳子と新メンバーの上國料萌衣のツートップを、リーダーの和田彩花が支える形だ。この攻撃陣の能力を引き出すためには中盤の"3"の働きが重要になってくるが、その中で縦へのダイナミズムと攻撃センスに長けた彼女の存在はとりわけ大きな意味を持つだろう。大器の片鱗を覗かせながらも発展途上な相川茉穂と、CFからのコンバートにより適応度合いが未知数な勝田里奈と形成されるこのトリオがどんな化学反応を起こすのか。アンジュルムの今後数年を占う重大テーマのひとつだろう。

宮本佳林(Juice=Juice)
実力者を数多く揃えハロプロの次世代を担うであろうと期待された1998年生まれの世代にあって、彼女と共にそれぞれ所属チームでエース級の活躍を見せていた鞘師と田村が相次いで卒業を決断。世代交代の渦中にあるハロプロで、この天才の早期における"ハロプロエース襲名"はもはや必須案件となってきている。所属するJuice=Juiceがチームとして軌道に乗り始めてきており、今年はいわゆる勝負の年を迎えるだろう。個人的には現状を冷静に分析したうえで判断するならその結果は明るいものにならないのではないかという予感がしているが、なんとしてでも乗り越えてもらわなければならない。下部組織が生んだ最高傑作とも謳われるその才能は、覚醒の時を迎えるのか。

藤井梨央(こぶしファクトリー)
最近のハロプロではすっかりスタンダードとなった4-3-1-2をこぶしファクトリーも採用している。このシステムでキーとなるのがサイドの広範囲を一人でカバーしなければならないサイドバックなのだが、こぶしファクトリーにおいては田口夏実と彼女がペアとなっている。リスクを怖れない積極的なオーバーラップを武器とする田口に対して、彼女にはここまではどこか大人しい印象を受けている。突破力やパス精度といった技術面だけでなく、ポジショニングなど戦術理解にも優れる彼女は岡井千聖の後継者に相応しい。こぶしファクトリーにはバランス感覚に長けたメンバーが多いので、もっと暴れ回っても損はないはずだが・・・。

・森戸知沙希(カントリー・ガールズ)
エースであった島村嬉唄の脱退というまさかの危機に直面したカントリー・ガールズにあって、彼女が果たした仕事は大きなものだった。5人体制では過剰な負担が懸念されていだか、船木結と梁川奈々美という新メンバーの加入によりその問題は一気に解消された。おそらくはこの3人で前線は固まると予想するが、今後の課題はそれぞれの役割分担がどのように為されて行くかにある。7人体制になったことによりBerryz工房と酷似してきた印象もあるが、Berryz工房菅谷梨沙子夏焼雅熊井友理奈という3人のアタッカーを擁していた。最もストライカー色の強い梁川が菅谷、万能タイプの船木を夏焼とすると彼女は熊井の役割に近くなるはずだ。早くもそうした兆候は見えてきているが、最終的にどのような形に落ち着くのか注目である。


パッと思い浮かんだのがこの5人でした。年末のベストテン企画で選びたくなるような活躍を期待してます。

今年のハロプロ・ベストテンを決めてみよう。

さて、今年もそろそろ終わるよということで先代のブログからやっていた年末恒例の企画をやります。趣旨は管理人が今年のハロプロを見ていて印象的だったメンバーを独断と偏見で10人選ぼう!というものです。一応、ポジションごとのバランスも考慮しています。ちなみに今回で通算5回目になります。過去のノミネートをサルベージしてみたので残しておきます。

【2011年】
新垣里沙(モーニング娘。)、中島早貴(℃-ute)、徳永千奈美(Berryz工房)、岡井千聖(℃-ute)、高橋愛(モーニング娘。)、道重さゆみ(モーニング娘。)、嗣永桃子(Berryz工房)、鈴木愛理(℃-ute)、田中れいな(モーニング娘。)、熊井友理奈(Berryz工房)

【2012年】
新垣里沙(モーニング娘。)、清水佐紀(Berryz工房)、徳永千奈美(Berryz工房)、石田亜佑美(モーニング娘。)、道重さゆみ(モーニング娘。)、嗣永桃子(Berryz工房)、鈴木愛理(℃-ute)、真野恵里菜(ソロ)、田中れいな(モーニング娘。)、鞘師里保(モーニング娘。)

【2013年】
中島早貴(℃-ute)、佐藤優樹(モーニング娘。)、田村芽実(スマイレージ)、小田さくら(モーニング娘。)、道重さゆみ(モーニング娘。)、石田亜佑美(モーニング娘。)、嗣永桃子(Berryz工房)、矢島舞美(℃-ute)、鈴木愛理(℃-ute)、鞘師里保(モーニング娘。)

【2014年】
鈴木香音(モーニング娘。'14)、清水佐紀(Berryz工房)、田村芽実(スマイレージ)、生田衣梨奈(モーニング娘。'14)、金澤朋子(Juice=Juice)、道重さゆみ(モーニング娘。'14)、嗣永桃子(Berryz工房)、鈴木愛理(℃-ute)、和田彩花(スマイレージ)、鞘師里保(モーニング娘。'14)


過去4年はこのようになってます。それでは2015年のベストテンの発表です。


飯窪春菜(モーニング娘。'15/初)
昨年までの彼女は前リーダーであった道重さゆみのサポート役として黒子に徹していた印象が強かったが、道重の卒業によるシステム変更もあって同期の石田亜佑美と共に中盤をオーガナイズするという役割を見事に果たした。状況判断でミスをすることはほぼなく、的確なパスやポジショニングで若いチームを牽引する働きは見事だった。存在は決して派手ではないが、組織の中で欠かすことの出来ない重要人物だ。

・広瀬彩海(こぶしファクトリー/初)
ハロプロ加入→新ユニットに選抜→リーダー就任とシンデレラストーリーを地で行くような1年を過ごした。下積みが活きているのか16歳新人とは思えない安定感を見せ、早くもチームにとって不動の主力となっている。当たり負けしない屈強なフィジカル、正確なビルドアップ能力など本格派のCBとして長きに渡り活躍が期待出来そうだ。ポジションこそ違えど、デビューイヤーの小田さくらを彷彿とさせるインパクトを放った。

佐藤優樹(モーニング娘。'15/2年ぶり2回目)
天井知らずの成長曲線を描き続けるこの天才からは、今や風格すら漂うほどだ。CBでコンビを形成する鈴木香音が浮き沈みの激しい1年を過ごしたのとは対照的に、彼女は着実に階段を登っていった。守備者として最高レベルのスピードと対人能力の高さは既にトップクラスであり、戦術的に磨かれればモーニング娘。のみならずハロプロの歴史に名を残す偉大なCBとなるだろう。鞘師里保の卒業によりCFへのコンバートの可能性も。

石田亜佑美(モーニング娘。'15/2年ぶり3回目)
いついかなる局面においても影響力を示すことのできる、モーニング娘。の"心臓"。パワフルでありながらインテリジェンスにも溢れており、あらためてハロプロ全体で見てもトップレベルのセントラルMFであることを誇示した1年となった。中心に置いてこそ輝くタイプが鞘師なら、彼女は中心でなくとも輝けるタイプ。どんな形で起用されようとも、その存在の重要性が薄れることはないはずだ。

岡井千聖(℃-ute/4年ぶり2回目)
本職はサイドバックながら傑出した攻撃センスと確かな技術によって、中盤で起用されても異彩を放つ実力者である。プレー精度や継続性ではやや劣るものの、そのプレゼンスは嗣永桃子にも決して見劣りしないことを証明した1年だったはずだ。室田瑞希や野中美希などサイドバックにも数多くの有望な新人が加入してきたが、まだしばらくは彼女が大きな壁となって立ちはだかることは明らかだろう。

嗣永桃子(Berryz工房→カントリー・ガールズ/5年連続5回目)
無期限活動休止により慣れ親しんだBerryz工房の環境に別れを告げ、新人揃いのカントリー・ガールズのPMに就任。エースだった島村嬉唄の離脱や体調不良に悩まされながらも、彼女の輝きが陰ることはなかった。巧みな操舵術でチームをリードし続け、その才能をあらためて示してみせた。新メンバーも加入し卒業も現実味を増してきたが、この稀代のプレーメーカーの勇姿を少しでも長く見ていたいと願わずにはいられない。

工藤遥(モーニング娘。'15/初)
加入当初は鞘師に続く主力候補と期待されながらもチーム事情やフィジカル不足によって思うようなスタートを切ることは出来ずにいた。だが、陣容変更により本来のポジションであるトップ下に固定されるようになるとそのポテンシャルを発揮しはじめた。速さと上手さを兼ね備え、チーム全体の機能性を高めうる貴重なピースでもある。鞘師の卒業によって責任が増すであろう2016年は真価の問われる1年となりそうだ。

矢島舞美(℃-ute/2年ぶり2回目)
道重の後を継いでハロプロリーダーとなった、現体制の象徴的存在の1人である。世界中のどんなチームでも主軸を担えるだけのクオリティーを誇りながらもエゴイズムとは無縁で、まさしくチームプレーヤーのお手本のようなメンバーである。激動の真っ只中にあるハロプロと、結成10周年を迎えて更なる高みを目指す℃-uteの揺るぎない旗頭として邁進する彼女の価値は計り知れないものがある。

鈴木愛理(℃-ute/5年連続5回目)
ドラスティックな世代交代が敢行されたハロプロにおいて、円熟期を迎えたこの大エースの存在感は一層凄みを増した印象である。同期のBerryz工房など近年のメインキャストであったメンバーが次々と旅立ち全体のクオリティー低下が懸念されていても、別格のパフォーマンスを披露し続けてみせた。鞘師や田村芽実といった次世代を担うと思われていたメンバーの卒業もあり、まだまだハロプロは彼女を大いに頼りにしていくだろう。

植村あかり(Juice=Juice/初)
最大のストロングポイントである爆発的なスピードには更に磨きがかかり、今や矢島と肩を並べてハロプロ屈指の水準にある。これに加えて今年はフィジカル面での飛躍的な成長によってより総合力の高いアタッカーへと進化を遂げた。おそらくJuice=Juiceにとって勝負の年になるであろう2016年も彼女の存在は大きな武器となるはずだ。積年の課題である宮崎由加宮本佳林との役割分担が整理されるのかにも注目したい。


f:id:Johnnyhp:20151228021453p:plain

今年はこんなメンツになりました。次点は小田、福田、稲場あたりです。それではよいお年を。