J's laboratory 2

ハロプロをフットボールに脳内変換してひたすら分析するブログです。

2010→2014→2018

大きな変革期を迎えているハロプロにあって少し時計の針を戻して過去のメンバー構成をポジション別に振り返ってみようというのと、ついでにちょっと先の未来を予想してみようというのが今回の趣旨です。モベキマスが始まった2010年とベリキューの集大成となった2014年を振り返り、2018年を占ってみます。つまりは4年ごとに見ていこうというわけです。ちなみに2018年の予想では既に卒業が決まっている福田花音(アンジュルム)に加えて、嗣永桃子(カントリー・ガールズ)と℃-uteの5人を除いて考えています。あしからず。(年齢はそれぞれ2010年/2014年/2018年8月31日時点)


【CF】
2010:①田中れいな(モーニング娘。/20歳) ②菅谷梨沙子(Berryz工房/16歳) ③真野恵里菜(ソロ/19歳) ④前田憂佳(スマイレージ/15歳)

2014:①鞘師里保(モーニング娘。'14/16歳) ②菅谷梨沙子(Berryz工房/20歳) ③勝田里奈(スマイレージ/16歳) ④宮崎由加(Juice=Juice/20歳)

2018:①鞘師里保(モーニング娘。'18/20歳) ②佐々木莉佳子(アンジュルム/17歳) ③井上玲音(こぶしファクトリー/17歳) ④浅倉樹々(つばきファクトリー/17歳) ⑤羽賀朱音(モーニング娘。'18/16歳) ⑥宮崎由加(Juice=Juice/24歳)

精神的疲労の影響からか最近はコンディション不良の兆候が伺えるものの、鞘師が"No.1ストライカー"の座を易々と譲ることは考えにくい。道重さゆみの卒業によって組織の再構築が進むモーニング娘。ではあるが、そのクオリティーの絶対値を考慮すれば今後も彼女が揺るぎないエースとして君臨していく可能性は高い。3年後は20歳と脂の乗り切った年齢を迎えており、ハロプロの象徴としてより一層の活躍を期待したいところだ。その鞘師にも引けを取らないポテンシャルを秘めるのが佐々木。サイドに流れてからの単独の仕掛けなどダイナミズムとプレーエリアの広さは他のCFにない武器であり、順調に成長していけば鞘師を脅かす存在になっていくだろう。それぞれの所属グループでエースの重責を担うであろう井上と浅倉は共に能力的なバランスの取れたモダンなCFで、貴重な戦力として計算出来そうだ。島村嬉唄の離脱によって現状では唯一のスピード型と表現出来る羽賀、年齢面での不安はあるが成長著しい宮崎も有効なオプションになりそうだ。


セカンドトップ
2010:①夏焼雅(Berryz工房/18歳) ②鈴木愛理(℃-ute/16歳) ③熊井友理奈(Berryz工房/17歳) ④和田彩花(スマイレージ/16歳)

2014:①鈴木愛理(℃-ute/20歳) ②夏焼雅(Berryz工房/22歳) ③和田彩花(スマイレージ/20歳) ④宮本佳林(Juice=Juice/15歳) ⑤熊井友理奈(Berryz工房/21歳) ⑥植村あかり(Juice=Juice/15歳)

2018:①宮本佳林(Juice=Juice/19歳) ②和田彩花(アンジュルム/24歳) ③森戸知沙希(カントリー・ガールズ/18歳) ④牧野真莉愛(モーニング娘。'18/17歳) ⑤植村あかり(Juice=Juice/19歳) ⑥小川麗奈(こぶしファクトリー/18歳) ⑦谷本安美(つばきファクトリー/18歳)

夏焼と鈴木の二大巨頭が一時代を築いてきたこのポジション。第一人者の地位を受け継ぐのは"下部組織の最高傑作"とも形容される宮本が最も望ましい。アタッカーに求められるあらゆる能力/資質をハイレベルで兼ね備えており、既にクオリティーは一級品と評価出来る。あとはその才能を組織の中で最大限に発揮する術を見出だせるかが焦点になるだろう。2番手には百戦錬磨の和田、カントリー・ガールズの新エースとして飛躍しそうな森戸を次点に据える。その後にはいずれもスピード自慢の牧野、植村、小川、谷本が控える。和田の残留が年齢的に微妙であることを考えれば、この4人から誰が抜け出すかにも要注目だ。


【トップ下/サイドハーフ
2010:①亀井絵里(モーニング娘。/21歳) ②道重さゆみ(モーニング娘。/21歳) ③矢島舞美(℃-ute/18歳) ④ジュンジュン(モーニング娘。/22歳) ⑤萩原舞(℃-ute/14歳) ⑥小川紗季(スマイレージ/13歳)

2014:①矢島舞美(℃-ute/22歳) ②萩原舞(℃-ute/18歳) ③田村芽実(スマイレージ/15歳) ④譜久村聖(モーニング娘。'14/17歳) ⑤工藤遥(モーニング娘。'14/14歳)

2018:①田村芽実(アンジュルム/19歳) ②譜久村聖(モーニング娘。'18/21歳) ③工藤遥(モーニング娘。'18/18歳) ④浜浦彩乃(こぶしファクトリー/18歳) ⑤小関舞(カントリー・ガールズ/16歳) ⑥岸本ゆめの(つばきファクトリー/18歳) ⑦小片リサ(つばきファクトリー/19歳)

攻撃にバリエーションをもたらすこの"2列目"のポジションにおいて序列のトップに立ちそうなのが、現陣容で唯一とも言える本格的なサイドアタッカーの田村だ。パワーとしなやかさを併せ持った独特なドリブルで敵守備網を切り裂くプレースタイルは希少価値が高い。モーニング娘。の新リーダーである譜久村はバランス感覚に長けた万能型で、セカンドトップとしても非常に優秀だ。新体制となったモーニング娘。でようやく自身のベストポジションで起用されるようになった工藤と、こぶしファクトリーの中核として期待される浜浦が10番(=トップ下)タイプの覇権を争うだろう。カントリー・ガールズの崩しの切り札となっている小関と、岸本・小片のつばきファクトリー勢にはハードワークでの貢献が求められる。


セントラルMF
2010:①高橋愛(モーニング娘。/23歳) ②嗣永桃子(Berryz工房/18歳) ③須藤茉麻(Berryz工房/18歳) ④中島早貴(℃-ute/16歳) ⑤福田花音(スマイレージ/15歳)

2014:①嗣永桃子(Berryz工房/22歳) ②道重さゆみ(モーニング娘。'14/25歳) ③福田花音(スマイレージ/19歳) ④石田亜佑美(モーニング娘。'14/17歳) ⑤金澤朋子(Juice=Juice/19歳) ⑥高木紗友希(Juice=Juice/17歳) ⑦竹内朱莉(スマイレージ/16歳) ⑧飯窪春菜(モーニング娘。'14/19歳)

2018(テクニシャン型):①金澤朋子(Juice=Juice/23歳) ②飯窪春菜(モーニング娘。'18/23歳) ③勝田里奈(アンジュルム/20歳) ④尾形春水(モーニング娘。'18/19歳) ⑤和田桜子(こぶしファクトリー/17歳) ⑥山岸理子(つばきファクトリー/19歳)

2018(アスリート型):①石田亜佑美(モーニング娘。'18/21歳) ②稲場愛香(カントリー・ガールズ/20歳) ③高木紗友希(Juice=Juice/21歳) ④竹内朱莉(アンジュルム/20歳) ⑤野村みな実(こぶしファクトリー/18歳) ⑥新沼希空(つばきファクトリー/18歳)

司令塔としての役割がメインとなるテクニシャン型の筆頭ではJuice=Juiceの金澤が有力。的確な状況判断に裏打ちされた正確な散らしのパスに加えてフィルター役としても機能する強靭なフィジカルも備える。強さには欠けるが金澤よりも行動範囲が広く、能動的なポゼッションチームに適している飯窪が次点。福田花音の卒業と4期メンバーの加入に伴いセントラルMFへのコンバートが予想されるのが勝田。順調に適応すれば長短のパスで周囲を操る"道重型"の司令塔へと変貌するはずだ。この3人に続くのが尾形、和田(桜)、山岸の新加入組。それぞれ個性的なプレースタイルの持ち主であり、チームに新たな側面を与えられる可能性を秘めている。

攻撃面ではダイナミズムを生かしての前線への飛び出しやミドル、守備面ではアグレッシブな姿勢でボールハントに精を出すなど多岐に渡る働きが要求されるアスリート型では共に所属グループで主軸となっている石田と稲場が一歩リードか。より縦への意識が強く得点力も非凡な石田、攻守のパイプ役として絶大な効果を発揮する稲場の両者が今後5~6年はこのポジションの頂点に君臨するだろう。高木と竹内は戦術的柔軟性という点で前述の2人には及ばないが、起用法によってはトップクラスのパフォーマンスを見せる。野村と新沼もそれぞれチームで主役級のメンバーとなる可能性があり、飛躍も。


サイドバック
2010:①岡井千聖(℃-ute/16歳) ②光井愛佳(モーニング娘。/17歳) ③徳永千奈美(Berryz工房/18歳)

2014:①岡井千聖(℃-ute/20歳) ②小田さくら(モーニング娘。'14/15歳) ③徳永千奈美(Berryz工房/22歳) ④生田衣梨奈(モーニング娘。'14/17歳) ⑤中西香菜(スマイレージ/17歳)

2018:①小田さくら(モーニング娘。'18/19歳) ②室田瑞希(アンジュルム/20歳) ③生田衣梨奈(モーニング娘。'18/21歳) ④中西香菜(アンジュルム/21歳) ⑤野中美希(モーニング娘。'18/18歳) ⑥藤井梨央(こぶしファクトリー/19歳) ⑦田口夏実(こぶしファクトリー/18歳)

ハロプロ史上最高のサイドバックとしての地位を確立しつつある岡井に続くのは、その存在によってチームに大きな安定感を与えている小田と室田のどちらかになるだろう。既にベテランさながらの風格漂う小田のとりわけ守備面における貢献度は特大で、若いチームの中で替えのきかないメンバーとなっている。一方の室田はよりアグレッシブなプレースタイルで、攻撃面でも違いを生み出せるタイプだ。この両者に続くのが攻撃に持ち味が特化した生田・藤井、バランスの取れた中西・野中・田口といった面々。特長が最も岡井に近い藤井と、急上昇株である野中には期待大。


【CB】
2010:①新垣里沙(モーニング娘。/21歳) ②リンリン(モーニング娘。/19歳) ③清水佐紀(Berryz工房/18歳)

2014:①清水佐紀(Berryz工房/22歳) ②中島早貴(℃-ute/20歳) ③須藤茉麻(Berryz工房/22歳) ④佐藤優樹(モーニング娘。'14/15歳) ⑤鈴木香音(モーニング娘。'14/16歳)

2018:①鈴木香音(モーニング娘。'18/20歳) ②佐藤優樹(モーニング娘。'18/19歳) ③広瀬彩海(こぶしファクトリー/19歳) ④山木梨沙(カントリー・ガールズ/20歳) ⑤相川茉穂(アンジュルム/19歳)

清水、須藤、中島のベリキュー勢とモーニング娘。の新垣が牽引してきた時代を経て、これから偉大な歴史を築きそうなのが鈴木と佐藤のモーニング娘。コンビだ。コンディション改善に成功してその破格のポテンシャルを披露し始めたのが鈴木。フィジカルの強さ、ポジショニングのセンス、正確なビルドアップ能力、リーダーシップとCBとしての適性をほぼ完璧に備えている。気を緩めずに向上していけば新垣を超えてその名を歴史の最上位に記すことも可能だ。佐藤も対人能力の高さや運ぶドリブルからの攻撃参加など特筆すべき武器を持っており、今後も更なる進化を期待出来そうだ。こぶしファクトリーのリーダーに任命された広瀬は規格外のパワーを誇るフィジカルモンスタータイプで、鈴木と佐藤に続く存在になるか。最終ラインの司令塔としての役割も計算出来る山木と、高さとしなやかさを兼備する相川も控える。


というわけでざっと整理してみました。まだまだこれから新メンバーも入ってくるでしょうし、この予想がどれだけ当たっているのか答え合わせが楽しみです。